結局、あの黒髪短髪の人から時計回りに回って最後に沢田さんという順番になった。



「俺は山本武!
野球と寿司が大好きだぜ」

カラッと笑う山本さん。

爽やかな人だな。


「…獄寺隼人」

…やっぱ怖い人かも。
なんか睨まれてる気がする。


極限っ
笹川了平だっ!
ボクシングやらんかっ!?」


き、極限?

なんか明るい、元気な人だな。


「クロームです
美海、昨日はよく寝れた?」

"うん"と言うつもりで頷く。

これぐらいだったら通じるよね?

伺うようにクロームを見ればニコッと微笑んでくれた。

私も笑顔を返して次の人へ。



そうしている間も、獄寺さんの視線が強くなっていることには気づかなかった。



「六道骸です
かわいい子は大歓迎ですよ」

クフフ、ってへんな笑い方…。

そういう人なのかな




「雲雀恭弥」

…ピシッとした、凛とした雰囲気をまとった人。

男の人に言うのはへんだけど、綺麗な人。




「で、最後に俺、沢田綱吉です
覚えられた?」


コクンと頷くと沢田さんは柔らかく笑った。


「あと2人いるんだけど、今はちょっといないから帰ってきたら紹介するね」



あと2人…。


でもみなさん個性があって、覚えやすいな

賑やかそう


これからの生活を思い浮かべて自然と笑みが浮かんできたとき、鋭い声がした。



「俺は認められません!」









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