時計を見れば28分。
沢田さんかな。


扉を開ければやっぱり沢田さんで。



「もう大丈夫?
て、髪まだ濡れてるじゃん
ほら、タオル貸して」



そう言うと、手に持ってたタオルを取り、私の頭をわしわしと拭きはじめた。


あまりの自然さに口が塞がらなかったけど、我に返って大きく身じろぐ。



「あっ……!」



そのまましばらく任せていたら、沢田さんの慌てた声。



「?」


「ごめん、俺…!
いつもチビたちの頭拭いてたからなんか癖で」



沢田さんを見れば、大丈夫かな、と心配になるほど赤くなった沢田さんがいた。



「(いえ)」


思わず笑顔が零れ、小さく首を振る。




「よかった…
じゃあ、いこうか」


「(はい!)」



紙とペンを持って、ついていった。


みんな、てどんな人だろう
あ、クロームいるかな

まぁ
沢田さんの仕事仲間だし、
きっと大丈夫



仕事








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