悩み





みんなを、10年前から連れてくる…



…やっぱり駄目だ

この時代の闘い方を知らないし、何より危険だ


この時代に来ても、何も出来ないまま…死んじゃったら…

元も子もない


それに…菜乃佳だけ、入れ代わらないことになるから…

菜乃佳は俺が護ってやらないと…




やっぱり駄目だ
何か違う作戦を考えないと



…でも、たぶん、白蘭を倒せそそうなのは10年前の…


いや、駄目だ
考えるな、俺!










「…ナ」



「……ナ」



「…ツナ!」


「!……菜乃佳?」



はっとして横を見れば頬を膨らませた菜乃佳がいた。



「もう、ツナ
何回呼んでも気づかないんだから」


「ごめん、…考え事してた」


「うん、知ってる」


「?」


「ツナ、5日前ぐらいから何かに悩んでるでしょ
だって、顔は笑ってても心は笑ってない
それにずっと寝てない
顔色悪いよ、ツナ」


「…うん」


「うん、じゃなくて
横になってたがいいよ!」


「大丈夫
ありがと、菜乃佳」




俺は菜乃佳の頭を撫でると、リボーンに書類を渡すため立ち上がった。



「もう…」



ため息をついている菜乃佳の声が聞こえて振り返ろうとすると、体に力が入らなくなって傾いた。



「ツナ…!」



駆け寄ってくる菜乃佳、そこで意識は途切れた。








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