休息





「…じゃあここに白蘭をおびき出して…」


「多分おびき出しすのは無理です、白蘭さんは…」










今日もドアの外には恭弥さんに立ってもらっている。


たぶん俺たちの会話を聞きながら自分が闘えるところを探しているんだと思う。

頼んだときいつも文句言わないから。







「…うー
いい方法がないなぁ」


「…そうですね」



もうかれこれ会議をするようになってから3週間だ。

今のところ、何も決まってない。





「…白蘭は、なんでいきなりこの世界にでてきたんだろ」


「…?
どういうこと?」


正一は首を傾げる。


「なんとなくだけど…
白蘭は世界がどうでもよさそうに見える」


「?」


「えっと…、俺には、白蘭がどこか他人ごとみたいに世界を見てるような気がするんだ
正一から白蘭のことを知る度に」


「あぁ…」



納得したように頷く正一は、話始めた。


「昔、ミルフイオーレファミリーが出来たばっかのころ、白蘭さんが言っていたよ
"僕にとって人生はつまらないものなんだ
でもこのリングを手に入れてから、ゲームをしてるみたいで楽しい"、と」



これも、白蘭さんがボンゴレリングを狙う理由の一つだと思うよ
もうボンゴレリングはないけどね


そう言う正一は、もう白蘭を倒す案が浮かんでいるのに、言うのを躊躇ってるような、そんな感じだった。



「……ふーん…」



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