仲間






「隼人!」


「10代目!」



菜乃佳と一緒に、車で隼人、武、ランボの任務場所へ向かっている途中、3人を見つけた。


スーツがところどころ汚れたり、破れたりしている。



「どうした!?」


「さっき、敵襲にあいました
最初は互角だったんですが…」


隼人が言いにくそうな顔で少し俯く。


そんな隼人を見かねてか、次は武が口を開いた。



「…奴ら、リングを狙ってたらしいのな
でもリングがないことがバレて…奴らがいきなり強くなった」


目の前が暗くなった。



「…それで部下たちが…
俺たちに逃げろ、って…」



「ランボ…」



菜乃佳の痛そうな声音につられてランボを見るとランボは涙をこらえるような表情をしていた。


あぁ…、どうして俺はこう…



「ランボ、…ごめんな
俺が超直感で気づいていれば…」



「…っ、そんなことっ…!」


「…10代目のせいじゃありません!
力がなかった俺たちの責任です!」



「そうなのな、ツナ!
…ほら、ボスがそんな顔してたらボンゴレのみんなが不安になるぜ」



「…うん」






そのあと、部下たちが残った場所に戻ると


それはもう、悲惨だった。




「…っ!」



部下たちと敵が床に倒れ、辺りはどす黒い赤。



はっとして菜乃佳の目を塞いだ。

もしかしたら、いやもしかしなくても、もう見たかもしれないが、菜乃佳には見せたくなかった。







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