賑やかな朝





清々しい朝。

食堂はコーヒーの香りが漂い、そこにいる者たちのおかげで賑やかだ。



「それもーらいっ」


獄寺の皿から、山本がウィンナーを一つ。


「あ゛、テメェ野球バカ!」


パクッと一口、美味しそうに食べた。


「おっ、それ極限に美味しそうだな」


了平はひときわ大きなウィンナーを。



「…煩い」


一人だけ和服の雲雀は、端っこでお茶を飲んでいる。


「俺は何もしてませんよ、雲雀氏」


雲雀から一番遠い席にいながらも、ビクビクしてるランボは、言い訳のような、何かわからないことを雲雀に言っている。


「…ランボもさっき食べてた」

クロームの言葉で新事実発覚。

「はぁ?」


振り向いた獄寺は、頭にツノがはえてそうな形相で。


「ランボ、さっき雨の人が怒られてるときに食べてた」



ドスーン、ドスーンと効果音が聞こえてきそうなくらいの気迫で来る獄寺にランボは逃げる。

「何で言うんだよ!クローム」
「だって、見た…」

「ア ホ 牛ー」
「こっちくんな、獄寺氏!あっ、あまりはっけーん!!これ獄寺氏にあげるから…」



ぽつんと一つ、残っている皿を見つけて、ランボは手を伸ばす。


が、手が触れる前に獄寺が皿を取り上げた。



「あっ、何するんだよ!?」

「これは10代目のだ!」



…………、


『あれ?』


みんな綺麗にハモった。


「ツナ、まだ起きてないのか?」


時計を見れば、もう8時をまわっている。


「10代目にしては起きるのが遅いような…」

「珍しいな!」

「草食動物のくせに僕よりも遅いなんてね」

「ボス、どうしたんだろう…?」

「ボンゴレの分、食べちゃいましょうよ」

「何ちゅうことを言いやがる、アホ牛!」



と、そこに1人の青年、リボーンがやってきた。


「ツナ、今日のことだが…ツナいねぇのか?」

「それが…10代目がまだ起きられてないみたいで…」

「チッ…」



舌打ち!?




それからリボーンは、顎に手を当てて何かを考えるそぶりをした後、突然ニヤリと笑って


「いまから起こしに行くぞ」


不敵に言った。







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