アジト





正一と話が終わり車で送り届け、帰ってきたら恭弥さんが話しかけてきた。



「場所は僕のアジトの近くにしなよ」



そういえば恭弥さんはよく並森に帰るからアジトを作ってたっけ



「そうですね…はい
何かあったときのためにもう一個アジトがあったがいいです」

「そう
じゃあ、おやすみ」


「あ、おやすみなさい
ありがとうございました」



くぁ、とあくびをして歩いていく恭弥さんにお礼を言うと、自分の部屋に入って一息。




とりあえず明日リボーンに相だ…


睡魔でぼんやりとしてきた頭で考えてはっとする。



──リボーンはもう、いないんだった




今でもあの黒づくめで佇む姿が鮮明に頭に浮かぶ。


中一からずっと

頼って、頼って、頼りまくって

やっと最近対等に話せるようになった。




いなくなって初めて、その人の大切さがわかるっていうけど本当だね



ボンゴレのボスとしても、
沢田綱吉としても、

リボーンの存在はとても大きかったのだ。


「──リボーン
俺、頑張ってみるよ…」



リボーンに向けての言葉は俺に何かを伝えるように、思ったよりも大きく響いた。







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