休息





「…菜乃佳?」



なんか様子がおかしい。

むくれてるような、拗ねてるような。



「…ツナ、その人だれ?」


「えーと…」


正直に言う訳にはいかない。



「じゃあ質問変える
3週間前ぐらいからときどき夜中に話してた人は、この人?」


「…」



「ツナは…、ツナは…、




浮気してたんだー!



はぁ?


「菜乃佳に隠れて、菜乃佳の知らない人と会うなんて…
立派な浮気だよ!」



「いや、ちょっと待った!
正一はどうみても明らかに男にみえるよね」



「でも浮気だもん!ツナがそん…」



近寄ってきた菜乃佳が不意に倒れてきた。



「菜乃佳!?」



抱き止めると、聞こえてきたのは規則正しい寝息で。



「…寝てる?」



「…てよ…」


「ん?」



「…菜乃佳も頼ってよ
菜乃佳、ツナが思ってるほど弱くないよ…」



「…寝言?」



規則正しい寝息は続いている。



「…綱吉が最近構ってくれないから拗ねてたんだよ
今日は10時くらいから座って待ってたし」



「…はい」


恭弥さんの言葉に申し訳なく頷いてから、

寝かせてきます

そう二人に言うと自分のベッドに寝かせ、戻ってくる。



「ごめん、正一
行こう」



「うん
なんか…ラブラブだね」



「…はい」






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