話し合い





「僕は…ミルフィオーレファミリーの幹部です───」


白蘭と仲が良いこと、
ランボと会ったことがあること、
俺とも会ったことがあること、
未来へ何回も行って見た光景、
記憶がなかったこと───。

そして、これから白蘭がしようとしていること。



「白蘭さんは誰かが止めないと止まらないです
今は桜華ちゃんと、さらにリングまで欲しがるようになりました
このままではだめだ!
僕が今日、ここに来たのは、綱吉様、あなたを白蘭さんを倒すのに協力してほしいからです」


一気に新しい情報がたくさん入ってきて頭が追いつかない。


「え、と…正一さんは、白蘭が支配者になってる未来を何回も見て…、そのとき俺たちは、ボンゴレファミリーは…全滅…」

「はい」


「その白蘭のとなりには、菜乃佳がいた、と?」


「はい
僕はあんな未来嫌です
だから綱吉様、協力してほしいんです!」



…信じてもいいのか?
こんな突拍子もない話

でも嘘ついてるようには
見えないし…



「…わかりました」



「! ありがとうございます
…あと、ボンゴレファミリーのみなさんにはこのことをまだ言わないでほしいんです」


「どうしてですか?」


聞くと正一は少しいいにくそうに顔をしかめて。


「…綱吉様は優しいので」


苦笑しながら言った。


「…?」

まだわからないままだったけど、正一が立ち上がって、


「今日はいきなり来たのでもう帰ります
何日も通うつもりで来たのですが、今日決まって良かったです
ありがとうございますここにメアド置いとくんで、次都合がいい日をメールしてください」


慌ただしく帰る準備をし始めた。


「あっ、じゃあ門まで送ります!」