的中







「今、とても危険な状態です。今夜が山でしょう」


どこか遠くから聞こえてくるような感覚で医者の言葉を聞いていた。


嫌な予感がしていたのにどうして俺は何も…

グルグルとそんなことばかりが頭の中に浮かんでは消えていく。


「ツナ」


ふいにリボーンの声がして振り返る。


「犯人はわからないが、あきらかにボンゴレリングを狙った犯行だ」

「…わかってる」


何がボンゴレファミリーのボス、だ。
何が裏社会の頂点、だ。

大事な仲間を守れないのなら、そんな名声、意味がない。



俯く綱吉の顔はみんなからは見えない。


「…10代目、お疲れのようなので一旦お休みになられたほうが…」


このままでは10代目が壊れてしまう

これは獄寺だけでなくみんな思ったことだ。




隼人?
何でそんな顔してるの?
…みんなも。


ボスの俺がしっかりしないとだめだ。


「いや、ランボを見とかないと。ごめんね、心配かけて」


いつもの綱吉にもどってみんなこっそり息をついた。
菜乃佳以外は。







結局ランボは朝になっても目を覚まさなかった。


だが山は越えたらしく、息も規則正しくなりもう大丈夫なようだった。







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