賑やかな朝 長い廊下をぞろぞろと進んで行く。 何人の使用人に、不思議そうに見られながらすれ違っただろうか。 …たまには熱烈な視線を感じながら。 「リボーンさん、本当に行くんですか?」 「あぁ」 「面白そうなのな」 「この…!…10代目の眠りを妨げるなんてそんな…」 恐れ多い この言葉を呑み込んだ獄寺の目の先には、銃口が。 「うるさいぞ、獄寺」 「はいっ」 「獄寺じゃなくて僕の相手をしてよ、赤ん坊」 「今度な」 「絶対ない…」 「しーっ、クローム」 そんなことをしていると、目の前にはこの屋敷で一番豪華で大きな扉。 リボーンがニヤリと笑った。 誰にも気づかれなかったが。 「…やっぱりな」 「? 何がですか、リボーンさん?」 「中に入れば分かる」 獄寺のほうを見ずに言うと、何の迷いもなく目の前の扉を開けた。 どんどんどんどん進んで行き、寝室へ。 「見てみろ」 リボーンが顎で指したほうを見ると、そこには気持ち良さそうに寝ている綱吉と… 「ん!?…///」 「ははっ、やるなツナ」 「…ランボ見ちゃダメ」 「えっ!?なんでクローム?」 「相変わらずだなー!」 「…群れるな」 みんながよく知っている少女がいた。 いや、少女がいることはいいのだが、 綱吉と同じベッドで寝ていたのだ。 「10代目〜、起きてください!!!!!」 顔を真っ赤にした獄寺の声が屋敷中に響いた。 ← → |