順調





とりあえず片付けるか…


自分の部屋にあるいくつかのダンボール箱を見て小さく息を吐いた。

みんなに比べると俺の荷物は少ないほうだったけど、これは明日までかかるかな


よしっ!


意気込んで片付けを始めた。













ダンボールの数が半分ぐらい減ったころ、ブー、ブーと机の上で携帯が振動し始めた。


そういえばマナーモードにしたままだったっけ…


ディスプレイを見て出る。
出ていた名前は正一だった。



「もしもし、正一?」

『綱吉くん、今日引っ越しだったよね?お疲れ』

「あぁ
明日の昼…えーとイタリアでは夜?には片付け終わると思うけど、会議どうする?」

『うーん…
そのうち白蘭さんが綱吉くんたちがいないことを気づいて日本に行くとは思うけど、それまでは僕は気づかれるといけないから電話とか、メールとか、通信することになると思う』

「わかった、考えてみる
恭弥さんのところに顔を見ながら電話できるやつがあるけど正一のほうはある?」


恭弥さんが使わせてくれることを前提に話してるけど大丈夫だよな…?

まぁ、もし駄目て言われても使うけど


『あるある
じゃあそれにしようか
落ち着いたらメールでもして
そのときに会議の詳細を決めよう』

「あぁ」



それからしばらく話したあと、通話を切り、携帯を閉じる。


とりあえず作戦はうまくいってる

このままうまくいけばいいけど…



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