襲撃







「ツナ、大丈夫っ!?」



所々返り血を浴びた菜乃佳は、さっきまで闘っていたとは思えないほどの情けない顔で俺の前に来た。



「…ン、」


「え?」



でもそのときの俺の頭には、あの黒づくめのスーツに黒いボルサリーノを被った、大切な人。

あのときの銃声からずっと心臓がうるさい。



「──リボーン…!」


「ツナ…!?」



みんなが疲れきって座り込んだりしてるなか、俺は嫌な予感を否定しながら無我夢中で走った。








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