襲撃





部下が襲撃に気づいたのは30分前。


そして今、
ミルフィオーレファミリーは中へ入ってきた。



様々な部屋で、銃撃戦が起こっている。










リボーンは…
リビングにいるな

恭弥さんは隣の部屋にいる




俺はふらつく足を踏ん張りながらみんなの居場所を探り、闘っている。



あと30分ぐらいはもつかな

菜乃佳も俺の見えるところで闘っているから、もしあぶなくなっても大丈夫



敵の数は、最初より半数近く減った

この調子だったら、被害は少なくて済みそうだ



冷静に分析しながら闘っていると、敵も味方もこの部屋に徐々に集まってきている。

とそのとき、大きな銃声が鳴り響いた。


銃声はずっと聞こえていて、この部屋でも鳴っているのになぜか、一気に汗が出て。



その銃声に気を取られて、気づけば目の前に迫る敵。

とっさに動こうとしても足が踏ん張れなくて。



「綱吉!」
「ツナっ!」




悲鳴のような恭弥さんと菜乃佳の声。

そして息を呑む部下たち。



もうだめだ───

そう思ったとき、俺と敵の間に菜乃佳が滑り込んだ。

敵の撃った銃弾を扇子で跳ね返し、その敵の顔に回し蹴りしてそのまま敵は後ろへ倒れる。
回し蹴りが当たったとき、首から骨の砕ける音。

確実に死んだな

みんながそう、わかった。


そして、残っていた敵は菜乃佳と恭弥さんが圧倒的で倒してしまった。


菜乃佳がすぐに駆け寄ってくるのを見て、もう大丈夫だと、頭の隅で思った。