ただいちからの手紙







恭弥さんと入れ替わりで菜乃佳が入ってきた。



「ごめんね、菜乃佳
仲間外れみたいにして」


「うぅん」



俺の言葉にゆるく首を振る菜乃佳。



「…でも一つだけ、ツナに言いたいことがある」


「何?」



菜乃佳は少し言うのを躊躇って、ゆっくり言葉を紡いだ。







「…菜乃佳だって、闘えるよ
菜乃佳だって、弱くないよ
菜乃佳だって、ボンゴレファミリーだよ

菜乃佳はツナの後ろにいるんじゃなくて、隣にいたいの
菜乃佳にだって、頼っていいんだよ」




前にも何回か言われたことのある言葉。



それでも俺は、"菜乃佳は護らないと"という考えがとれるのは、もう少し後だった。









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