悩み










「…ん」


おでこに、冷たい感覚がして意識が帰ってきた。


「ツナ…」


恐る恐るといった感じの菜乃佳の声にゆっくり目をあけると、俺の部屋で。

みんながいた。


冷たい感覚は濡れタオルだったようだ。




「起きたか…このダメツナめ」

「…ダメツナいうな!
…あれ?、俺…?」


「倒れられたんですよ、10代目」


「あ…そうだった
ごめんね、心配かけて」


「そうなのな、ツナ!
ちゃんと休まないと体に毒なのな」


「うん、ごめん」


「お前が倒れたのは疲労でだぞ
2、3日は大人しくしとけ」

「うん、ごめん」



そんなとき、恭弥さんが何かに気づいたのか、


「…僕今から綱吉と二人で話すから、みんな出てって」


と言った。



「「「「はぁ?」」」」


「ほら、出てって」


「なんなのな、急に」

「お前が決めるな、雲雀」

「そうだそうだ!
まだ沢田だって全開じゃないんだし」



みんなが口々に反論するなか、


「…いいぞ」



リボーンだけ頷いた。



「「「「!?」」」」


「リ、リボーンさん?」

「ほら、みんな出るぞ
…菜乃佳も」



菜乃佳は不服そうな顔をしている。



「…菜乃佳、後でちゃんと話そう
ね、だから今は…」



俺が言えば、



「…わかった」



しぶしぶ頷いて、静かに出て行った。