03/19 Thu 01:33:09

ファンタジー要員だった彼の本質が見える大事なストーリーでした。でも、何よりも友ちゃんの発した「通い妻」が忘れられませんwまさにその通り、会うとご飯に掃除に洗濯と甲斐甲斐しくもお世話する春ちゃん。
そんな中、もう名前つけてあげればいいじゃない!!って思うくらいキーマンな「部下さん」が登場。部下、めっちゃいい声←

甘ぁく続いた1章に打って変わって2章からのシリアスさ。それでも甘いシーンたっぷりでしたけど…カミュの生い立ちがわかる重要な部分が詰まってました。父には外で生ませた異母兄、父との子供を産めば愛し合う男と結ばれることを許された母が生んだ異父弟。父親に似たカミュの顔を見ると母親の病が悪くなるって言ってたところから母親の精神的な病が伺えて、愛されることがなかったのだろうなということが想像されます…そんなカミュが「伯爵家のカミュ」ということに執着するのは、女王があげた大事な名前と爵位だからだったのかと思うと、カミュと女王何かあんじゃねーの!?とASで軽々しく思っていた自分なんだったんだって思いました。
幼い頃から伯爵家の嫡男として、女王の剣として努力をし成果を出してきたカミュが、母親からも愛されず、父親からも名前を呼ばれず「息子」というように呼ばれ、大人たちから卑劣なイジメを受け、子供であるカミュに未来の伯爵夫人を狙ってすり寄る女たちすらいたこんな幼少時代を経て、今のカミュが形成されたのかと思ったらものすごく納得しました。
女王はカミュに存在意義を与えた唯一無二の存在だったからこそ、カミュは女王陛下に絶対なるものを置いていたのだと感じました。与えられたから仕える…という等価交換がすべてで、親からも周りからも愛情を一身に受けてこなかったカミュは「どのようなことでも、俺は常に伯爵家のカミュとしてそれを行わなければならぬ。でなければ、父の誇りも母の犠牲も兄との争いさえも無為なものとなるだろう」と、それでも両親を愛そうとし、家族のために、自分のために求められる精一杯をしてきたこと、そして、それをまた無償の愛ともわからずに、与えられたから応えるという等価交換に値する感覚でいるカミュに胸が苦しくなりました。
それでも、少しでもカミュが女王の剣でもなく伯爵家の嫡男としてでもない、カミュ自身が感じた幸福を見つけだしたくて、カミュの力になりたくて頑張る春ちゃん。青の間のステンドグラスの色に混ざって自分が存在していないみたいに思えると語るシーンは泣けました。子供の時分を名前ごと捨てて、女王に仕える「カミュ」になったカミュが一番幸福であった、安心できた場所が青の間とか…なんと辛い幼少時代だったのだろう。

だからこそ、そんな争いに大事な春ちゃんを巻き込みたくなくて頑張るカミュ…ばれないように、春ちゃんに気を遣わせないように頑張ってたのに、見事に部下さんがいい感じのヒール振りを発揮wwwwww

無償の愛を知らないカミュは無償の愛を与え続ける春ちゃんに戸惑ってしまうのがまたもうグッときました。あぁ、もう…どうして幼いカミュに「大丈夫」「いてくれるだけで十分」「大好きです」って春ちゃんみたいに素直な愛情を与えてくれる人がいなかったんだろう…!!
大事な作曲家の仕事、家族、友人を置いてまでこのままシルクパレスに残ることを選択した等価交換でない春ちゃんの無償の愛に「俺などののために軽々しくこんなことを言ってくれるな。お前にどんな力があろうと、氷の中では飛べない。俺はお前の自由な音楽が好きだ。その翼を俺自身にもげというのか」と春ちゃんを幸せにしてあげられない自分に辛くなるカミュにまたグッときて、この感動√ヤバいと思いました。

そして春ちゃんのミューズ振りが発揮される、ASに繋がる大事な名前…ただの婚約を表すだけかと思ったら、そのつけた名前が誰も呼んでくれなかった幼名と同じ意味だったってもうなにそれミラクル!!!
「捨てたはずだったのだぞ。ここに、ずっと昔において行った。もう二度と誰も呼ばないと思っていた。子供時代等ないと思ってきたが、俺はきっとここにいて、お前にみつけてもらうまでは眠ってでもいたのだろう。お前は俺の子供時代を知りたいと言ってくれた。俺の名前を呼んでくれた。俺を…必要としてくれた。役に立てないなどと、とんでもないことだ。お前が俺に与えた幸福がわかるか?ゆえにお前は何一つ憂う必要はない。確かに予想外の揉め事は生じたが、俺がすべて解決する。」

うわあああああああああああ!!!

歳をとってから本当に涙腺がヤバいんですが、何か本当に泣きそうになりました。
そして伯爵を捨てても春ちゃんと生きる決意をしたカミュは女王の元へ…そしてまた女王陛下がいい子!!!
「わらわがそちに与えることが出来たのはその位と名前だけじゃ。返すなどと言ってくれるな。国の者は黙らせる。このまま持っていてくれ。最後の命令じゃ。どこへ行こうと誇り高きシルクパレスの伯爵であり続けよ。」
そうしてカミュは気づく…国を救えるミューズの曲は愛し愛される存在である自分が歌わなければ意味をなさない=国の実権を握っている俺はやっぱ改めて冷静に考えてみても侯爵なんかより強いんじゃん!!!!と…(笑)
だから、女王も見捨てないし、春ちゃんとの愛も突き通す今後も肉食系男子を貫いていくってことですね。シャニスタッ…ヽ(^o^)丿
だから、将来、おじいさんになって国の事も落ち着いて、アイドルも引退したら自分だけのものになってくれればいいって言う春ちゃんに未来の約束をするカミュ…
「お前だけが大切だ。お前だけが大切だ。国も地位も知るものか。俺のこの身も魂も、全てお前のものだ。お前が俺を俺にしてくれた。個人としての喜びも、望みも、思い出もお前が取り戻させてくれた。過去も今も何もかもいらない。お前がここにいてくれればいい。愛している。」

うわああああああああああああ!!!

またうわああああああああ!!!!ってなったわ。
春ちゃんマジ天使。

そして最後の最後にメモリアルがアレキサンダー視点。
春ちゃんにも特別な名前を付けたカミュ。そして婚約指輪!!!!さすがマリアージュです。御馳走様でした。

そんな感動話にも萌えポイントはいっぱいありすぎて語りきれませんが、あえてピックアップするならば
「会えて嬉しいという気持ちはわかる。しかし貴族の犬たるもの、耐えねばならぬ。」
「くぅーん」
「『くぅーん。』ではないわ」
のカミュとアレキサンダーの会話とかwwwなにこれマジ可愛いんですけどって動悸起こしました←
あとはレオナルド(神宮寺レン)がギリシャ彫刻みたいな体だから見せたいって言ってる画面が上半身しか映ってないから全裸だったのか上半身裸だったのか、それだけ教えていただきたい(真顔)

そして友情EDの嶺ちゃん!!!みな家族!っていう返事に対しての「家族というのは気にくわぬ。貴様と黒崎が兄で美風が弟?日向はよいが、月宮が姉…兄。弟に妹に大所帯すぎるわ」っていうこの混雑具合wwww林檎ちゃんは姉だよ、姉!!!!!
嶺ちゃんの「キミのかわりは誰もできない。帰ってきてくれてよかった。」っていうセリフにまた深みがあって、日本で必要とされていること、大切な仲間、恋人がいるってことを学んで成長したこれからのカミュに期待です。








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