「名前ちゃーん、出来たよー」 「ありがとう!」 サンジは名前の前にパフェを置いた。それから名前はパフェを一口食べる。 「おいしい!ほんとサンジは料理上手だよね」 「名前ちゃんのには愛がこもってるからね」 「うふふ」 そんな二人のやり取りを見ていると、なんだか胸の辺りがモヤモヤしてくる。 「ルフィの分はあっちに置いてあんぞ」 「おー…」 おれはサンジの作ったパフェを取りに行くと、ゾロがパフェを持って名前とサンジの方へ行った。 「あ、ゾロも一緒に食べようよ」 「あァ」 ゾロは名前の隣に座り、パフェを食べ始める。 「ゾロも甘いもの食べるんだねー」 「悪ィか」 「ううん、そんなことないよ」 ゾロと話してる名前を見ると、今度はイライラしてくる。 「うおぉぉぉっ!」 バンッと机を叩き、サンジとゾロを指差した。 「サンジ!ゾロ!名前から離れろ!」 「「はァ?」」 「お前らが名前と話してんの見てると、モヤモヤしたりイライラしたりするんだ!」 一瞬シーンとする空気。するとサンジが笑い出した。 「ルフィ…お前、それをヤキモチっつーんだよ」 「ヤキモチ…?それって美味いのか?」 「「焼き餅じゃねェよ!!」」 このモヤモヤしたりイライラしたりする気持ちを“ヤキモチ”っつーのか。 「ルフィ……。それが本当だったら私のこと……」 名前が口を開いたと思ったら、直ぐさまサンジが名前の口を手で塞いだ。 「ぶっ、ザンジー!!」 「ゾロ。お前、ルフィに恋ってもんを教えてやれ」 「はァ!?何でおれなんだよ」 サンジとゾロが言い合う中、ぽつん、と居るおれ。 「分かった。おれがルフィと話しするから、てめェは名前ちゃんを頼んだぞ」 「分かったよ…」 そういうと、ゾロは名前を連れて何処かへ行ってしまった。 ヤ キ モ チ NO! 焼 き 餅 「ゾロ…。ルフィはほんとに私のこと……」 「好きなんじゃねェか?」 ▽20110504 |