最近、おれは少しおかしい気がする。体の調子が悪い訳じゃない。変な物でも食っちまったのか?


「ルフィ!」

「名前……」


あれ?どうしたの?また元気ないよ。

そう心配してくれる名前。だけど、体の調子が悪い訳でじゃないんだ。自分でも分かる。ただ、名前に声をかけられるとドキドキはすんだよなァ。


「名前、ちょっと離れろ!」

「え!?別にくっついてるわけじゃないけど…」


ドキドキをなくすために言ったが、それを知らない名前は離れてはくれなかった。


「離れろって……どのくらい離れればいいの?」

「ご、5メートルだ!」

「5メートル!?そんなに離れて話すの!!?」


そんなことを言いつつも、名前は5メートルほど離れた。

今度からこれくらい離れて話すね!

名前は大声でそういうと「ゾロんとこ行ってくる」なんて言うから、何故かおれの体は自然と名前へ動き出す。

名前んとこなんて行こうとしてねェのに!

頭ではそう思ってるのに体は名前の側まで行き、名前の腕を掴んだ。それと同時に名前の肩がビクッと跳ねた。


「ル、ルフィ!?」


名前は驚きながら、名前の腕を掴んでいるおれの手を指差し、なんか用事でも?、と首を傾げた。


「べ、べ、別にねェよ!!」

「ふーん。変なルフィ」













「お前ら、何してたんだ?」

「ね。どうしたんだろう、ルフィ」

「さァな」


▽20110503