あれからルフィはいつものルフィに戻った。私の後を追いかけてくるわけでもなく、ウソップ達とバカ騒ぎしている。

本当、元気よねェ。

なんて言いながら紅茶を飲むナミを隣に、私は少し寂しさを感じる。きっと、今までルフィと居たのに一緒に居ないからだろう。


「寂しいの?」

「え!?」


突然のナミの言葉に驚く。しかも、思っていた事と全く同じ事を言われた。ナミってエスパーなんだろうか。


「ど、どうして分かったの…?」

「ずっとルフィを見てるみたいだったから」


また一口、紅茶を飲むナミ。そんなにルフィを見ていたのかと思うと、何だか恥ずかしくなる。


「ルフィを見てたのって、もしかして…――」




ウソップ達と騒いでいる中、ナミと一緒に話している名前にチラリと視線を移すおれ。名前はなぜか顔を真っ赤にして、手で隠している。

何話してんだ?

そう思ったおれは、直ぐさま二人の所へ行った。


「名前ー!ナミー!何話してんだ?」


すると名前は「ルフィ!?」と驚きながらおれを見た。


「なァ?何話してたんだ?」

「秘密よ。ね、名前」

「う、うん!」

「ふーん、まァいいや。それより名前!一緒に遊ぼう!」


おれは名前の手を掴んで、ウソップ達の所へ向かった。それからまたバカ騒ぎして、それを見てる名前は大笑いしていて。

その笑顔を見るとなぜか嬉しくなった。















「名前!名前も一緒にやらねェか?」

「あー、ごめん。無理みたい」

「そーか、楽しいのに…」


▽20110502