おれの名前はルフィ。サニー号の船長だ。おれの船には9人のクルーがいる。戦闘員のゾロ、航海士のナミ、狙撃手のウソップ、コックのサンジ、船医のチョッパー、考古学者のロビン、船大工のフランキー、音楽家のブルック、それから最近仲間になった船医の名前。 おれら麦わら海賊団は、今日も楽しく過ごしている。 ――はずだ。 「なァ、名前…」 「どうかした?」 隣に座る名前に最近どうだ、と何となく聞いてみた。 「どうだって言われても…。普通かな」 急にどうしたの? なんて名前はおれを心配そうに見た。別に深い意味はないが。 「何となく聞いてみたかっただけだ!」 「……変なルフィ」 名前は立ち上がり甲板へ出た。それを見たおれは、名前の後を付いて行く。 「ル、ルフィ?最近おかしいよ?」 後をつけるおれにそう言うと、名前はおれの額に手を当てた。 「熱はないみたい。どっか調子悪い?」 おれは首を横に振って否定した。しかし名前はおれが心配らしく、無理しないでね、と言った。 「最近、ずっと私の後を付いて来るし…。前みたいに騒がないし」 確かに騒いでいない。自分でも分かるんだから、他の人から見ればもっとだろう。 「でも…おれ、名前といないと調子悪ィんだ。それって、どっかおかしいのか…?」 そう言うと、名前はクスッと笑って「私に恋しちゃってたりして」と冗談混じりに言った。 と 病 気 は 違 い ま す 「でも私は、今までのルフィが好きだな」 「そっか!なら今まで通りにするぞ!」 「うん!」 ▽20110501 |