Q&A


ナミによって取り残された私とサンジ。どうしてくれるんだ。


「ナナ、何か用事あんだろ?言えよ」


サンジは新しいタバコに火を付け、私の所へ来た。


「えっとね……」


せっかくナミがチャンスをくれたんだ。これを逃したら本当にナミはサンジに告白してしまうかもしれない。私は思い切って口を開いた。


「私って、女として見れないかな…?」


俯きながらだけどサンジに質問する。それに対して、サンジはそんなことない、と一言。


「私とサンジってただの幼なじみかな…?」


次にそう質問したがサンジの返事は無かった。きっと気付いてしまったんだろう、私の気持ちに。さすがの私もこんなこと言われたら気が付くだろう。


「私ね、サンジのことが好きなんだけど…」


急に顔が熱くなる。どうせフラれると思っていると、涙が溢れ出そうになってしまった。


「ナナ、お前本当におれが好きなのか?」


好き、それだけじゃ伝えられないくらい大好き。そう言おうと、顔を上げたのと同時にサンジの手が私の体に近付き、いつの間にかサンジの腕に包まれていた。


「好き、だよ…」


フラれると思ってたのにこんなことされたら期待しちゃってもいいのかな、なんて思っていたら、サンジが「おれもお前が好きだ」と耳元で囁いた。


「本当に…?」


女の子扱いもされなかったのに、幼なじみ以下としか思われてないと思ってたのに。夢なんじゃないかな。


「あァ、本当だ」


じわっと涙が溢れ出た。ずっと聞きたかった言葉が聞けたんだ。それからサンジは「泣くなよ」と言い、優しく私の涙を拭いてくれた。

私が泣き止むまで側に居てくれたサンジ。小さかった時の事を思い出した。確かあの時は、私が犬に怖がって泣いてた時だ。サンジは「おれが守るから」なんてキザなこと言ってたっけ。


「好き、大好きだよサンジ」


▽20110511