ここは男子部屋。そこには四人の男子、ルフィ、ゾロ、サンジ、ウソップがボーイズトークを広げていた。ちなみに残りの三人は寝ていたり、船番だったりしている。


「これから男だけのボーイズトークを始める!」
「うひょーっ!楽しそうだな」
「よーし、おれの甘酸っぱい恋の話を……」
「興味ねェよ!」


いちおう寝ている人に気を使って、いつもより少し小さめの声で話す四人。


「てめェら、サラちゃん、ナミさん、ロビンちゃんの中で1番好きなのは誰だ?」
「うーん、そうだなァ」


みんな腕を組み考え始める。そして、暫くすると一斉に口を開いた。


「「「「サラ(ちゃん)だな」」」」


するとサンジは驚いた様子でみんなを見る。特にゾロを。


「全員サラちゃんかよ……」
「サラはナミみてェに怒んねェから好きだ!」
「おれは、サラだけが唯一おれの話を笑顔で聞いてくれるからだ」
「寝る……」
「「「って、オイ!!」」」


まだサラを選んだ理由も言わず、突然寝ようとするゾロに突っ込む三人。


「で?てめェは何でサラちゃんなんだよ」
「………あいつは鍛練にも付き合ってくれるし、昼寝にも付き合ってくれるからだ」
「クソーっ!こんなクソマリモの隣でサラちゃんが寝るなんてーっ!!」
「あァ!?何か文句あんのか?サラがやりだしたことなんだぞ」
「クソマリモと居ること自体に文句がある」
「んだと!?」
「うるせェぞ、お前ら!」
「「お前もうるせェよ!!」」
「まぁまぁ、お前ら落ち着けって」


徐々に大きくなってくる声。それを注意するルフィ。そして、喧嘩になりかけているのをウソップだけでは止めることも出来ず、とうとうゾロとサンジ(とルフィ)の喧嘩が始まってしまった。


「あんた達、うるさいわよ!!」


バンッと勢いよくドアが開いたと思ったら、ナミが怒鳴って部屋へ戻った。そして、その一言で三人の喧嘩が終わった。


「ね、寝るか……」
「そうだな」


こうして、本日のボーイズトークは終わった。


▽20110712