君のことが頭から離れない。忘れることが出来ない。目を閉じても君のことを考えてしまう。まるで、病気にかかってしまったみたいさ。


「ラビー!お腹空いた!一口頂戴!」
「レイナ!?って、勝手に食うなさ!」


オレが食事をしていると、レイナがオレの元へ来て食べてたスパゲティを奪い、一口食べた。


「お前、ジェリーに頼んで来いよ!」
「分かりました〜。じゃ、ラビの隣キープしといて!」
「ラジャー」


最近、今までよりもレイナと話すようになり段々オレの気持ちが変わっていった。でも、レイナには……あの新米科学班の奴が居る。


「ラビ!お待たせ」


チャーハンを持って来たレイナはオレの隣に座った。


「あーあ、今日も仕事めんどくさいな…。大体、あの巻き巻きメガネ野郎は仕事してんだか…」


レイナは俯きながらオレに愚痴を言った。


「まーまー、コムイだって頑張ってるんさ」


オレはそう言ってスパゲティを口に運ぼうとすると、何故だか入ってないグリーンピースやニンジンやらが入っている。


「おい…レイナ、入れたな」


「え?知らないよ?」とレイナは言うが、明らかにレイナのチャーハンから野菜が消えている。


「レイナ…ちゃんと野菜も食べようさ」
「いらない。野菜嫌いだもん。ってか、ラビ…お母さんみたい」


オレはお母さんかよ。

少しムッとしたが堪えるオレ。


「あ…ダン君だ」
「“ダン君”って誰さ?」
「あの人…」


レイナの指差す先を見ると、そこには新米科学班の奴が居た。


「いやー、ダン君はラビと違ってイケメンだなぁ……」
「おい……レイナ、オレに失礼さ」
「え?何か言った?」


オレの話し聞いてねぇし。

レイナがダンに見とれているのを見ていると段々イライラしてくる。


「レイナ!」
「ん?ぎゃ!」


オレはダンに見とれているレイナの顔をオレの方に向けた。


「何すんのよ!」
「ちゃんと食えさ!」


オレは無理矢理レイナにグリンピースを食わせる。


「まっずーい!」
「頑張って野菜食わねーと美人になれないさよ」


こうでもしないと、お前はオレの事を見てくれないだろ…?


野菜も食べよう
(綺麗な肌してるんだから)

▽20110227