今日も君はオレの居る所に来た。


「お、ラビじゃん!おっはー!!今日もバンダナ似合ってないねー」


うっす、と言いながらレイナはオレに近寄る。


「うるさいさ…、レイナ」
「だってー、あたしはバンダナしてない方が良いと思うんだもん!!」


毎回これだ。オレがバンダナしてたって良いじゃねーかよ。


「あたしさー、思うんだけど神田とかも髪型変えれば良くない?何か長くて邪魔そーだし!」
「そんなことオレにじゃなくてユウに言えよ!」
「えー、だって神田にこれ言ったらブッ殺されるじゃん?」


レイナはケラケラ笑いながらオレの隣に座った。


「おーい、レイナ!ここに居たのか!仕事出来たから、こっち来い!」


突然、リーバーがレイナを呼びに来た。するとレイナが口を開いく。




「ちぇっ、仕事かよ……めんどくさー。大体さ、リーバー班長も巻き毛にこき使われてさ。巻き毛も巻き毛よ、あんな汚い部屋で仕事が出来んのかよ。てか、あたしもう疲れたっつーの!」
「………レイナ。言ってることが、なんか男前さ」


レイナは顔は整っていて美人だか口を開くと毒舌ばかり出る。


「まだラビと居たかったなー、つまんないけど…」
「お前な…つまんないとか余計さ!さっさと仕事行け!」
「はいはい」


オレはレイナを立たせて背中を押し、リーバーの所まで連れて行った。


「ラビ、悪いな」


リーバーは苦笑いをしながら言った。オレはそれに「大丈夫さ」と笑顔で返事をする。


「じゃーねー、また今度つまらない話しようねー」


レイナはオレに手を振りながら去って行った。


「本当、可愛くねーさ。毒舌直せっての!」


レイナとリーバー班長の姿が見えなくなり、オレは背を向けて部屋に戻ろうとすると「ラビー」とオレを呼ぶレイナの声が聞こえ振り返る。


「レイナ、何さ?」
「あのさ、明日街で遊ばない?ラビの任務が無ければ……」


チラチラとオレを見ながら聞くレイナ。強引なところもあるけど、ちゃんと相手のことも考えてんのかと思った。


「明日は……、ねーな」
「やったー!じゃ、明日は街の時計台の前に10時ね!」
「おう」


レイナは「遅れんなよ、バンダナ!」と一言残して去って行った。


「絶対、遅れるのはレイナさ…」


オレはボソッと本音を呟き部屋へ戻った。


毒舌を直そう
(顔はいいんだから)

▽20110227