「暑い〜」

「じゃァ、海でも行くかい?」


そう言って名前ちゃんを海へと誘ったおれ。今日はだんだんと日差しが強くなってきていて、夏になり始めたのを証明していた。


「ほんとに!?行く行く!」

「学校終わったら行こう」


名前ちゃんは太陽に負けないくらいの満面の笑みで微笑んだ。その笑顔は眩しすぎて直視出来ないほど。

学校が終わり、放課後になるとおれ達は海へと向かった。


「わ〜、海だ〜!」


喜んではしゃぐ名前ちゃん。裸足で砂浜を走っている彼女はとても可愛くて、つい見とれてしまう。それにあのポニーテールもなんとも言えない可愛さを出していた。


「サンジも来なよー」


くるっと振り返って笑顔を向ける名前ちゃん。思わずドキッとしてしまう。あまりにも可愛かったから。


「好きだよ」


ボソッと小さな声で呟いた言葉は、波の音に消されていった。


「ほらー、早く!」

「今行くよ」


ずっとこのまま時が止まればいいのに。


ポニーテールとシュシュ

ポニーテールとシュシュ/AKB48


▽20120121