「サンジ〜、メシ〜!」


ルフィの一言であっという間に食事の準備が出来る。


「今日はお好み焼きだ」


そういって出してくれたお好み焼きは、本当に美味しそうで私達は一斉に食べようとした。が、これだけか、とルフィが不満げに口を開いた。


「ん、あァ。お好み焼きだけだ」

「何でだよ…、何でご飯がねェんだよ!」

「そんなんで怒んな!!」


サンジはワガママを言うルフィを叱る。その間にも私達は黙々と食事を続ける。


「今日はお好み焼きがメインなんだろ!?ならご飯はおかずだろォ〜!な、名前!」


って、私に振るなァァァ!!


「い、いや…、私は……」


そこまで言ってから、チラッとルフィを見るとニコニコしながら私の返事を待っている。

いらないって言いにくいィィィ!!


「私は別にいらないと思うわ」


言うか言わないか迷っていたら、ナミがキッパリとそう言った。

よし、これに便乗して。


「私もいらないかなァ〜」

「おれもいらねェな」

「お好み焼きでも十分だぞ!」

「だなァ」

「ですね、ヨホホホ」

「よっぽど食べたいのね、ルフィは」


私の後に続いてウソップ、チョッパー、フランキー、ブルック、ロビンも同調してくれた。


「だいたい、お好み焼きをおかずにメシ食うのなんて関西人じゃねェか。ルフィはメシとおかずが逆だけどな」


モグモグと、口を動かしながら言うゾロ。確かに一理ある。


「でもおれは海賊王になるんだ!」

「「いや、関係ねェよ!」」


ほぼ全員でルフィにツッコミを入れる。

結局、麦わら海賊団ではご飯はおかずとはみなされなかった。




(サンジ!ご飯はおかずなんだよー!)
(しつけェな…、コイツ)


ごはんはおかず/放課後ティータイム


▽20120108