「眠ィ…」


船番の私とゾロは甲板でちょこんと座る。みんなは今頃、島で楽しく遊んでいるんだろう。


「寝ればー?」


今日でゾロの彼女になって3日目。ちょっとだけゾロの行動に慣れてきた気がする。


「ん…」

「え、なに?」


ゾロは私の脚を指して口を開いた。


「膝枕」

「は?」

「名前の膝枕で寝てェ」

「…………分かったよ」


私は渋々、体育座りをしていた脚を伸ばして座った。するとゾロはゆっくりと私の脚に頭を下ろした。なんだか髪の毛でくすぐったい。


「おやすみ」


目を閉じるゾロを見ながらそう言った。なんでこんなことしてんだろう。でも嫌だとは思わないんだ。なぜだかね。


▽20111108