「おい」 「おいって」 「名前!おりゃっ」 「ぎゃっ!」 「いきなり抱き着くのなし!」「いいだろ、別に」「いいわけなーい!」一見クールに見えるゾロだが、付き合ってみるとまるで別人のようにデレデレ。無邪気な笑顔を見せてくれるのは有り難いが。 「一緒にケーキでも食うか?」 「甘いもの苦手なくせに〜」 「クソコックがケーキ作ってたから食おう」 後ろから抱き着かれたまま、会話を続ける私達。さりげなくゾロに押されながらキッチンに入り、ゾロはサンジに「ケーキくれ」と言葉を発する。 「名前ちゃんのためには出すけど、てめェのは用意しねェよ」 「はァ!?」 「ちょ、二人とも!」 ケンカが始まりそうだったので口を挟むと、サンジは「しょうがねェな、ほら」と言ってケーキを渡してくれた。 「ありがとう!」 私はそれを受け取ってゾロの元へ行くと、ゾロは笑って座っている自分の脚を指差す。それは膝に座れってことですか、ゾロさん。 「いやっ、座らないから!」 「いいじゃねェかよ。食わせてやっから」 「嫌だっ!でも食べさせてもらいたいかも…」 ゾロにあーんってされるんだよ!?それはちょっと心が揺れるじゃないか! 「じゃ、食わせてやっから隣来い」 「うん」 私はゾロの隣にちょこんと座ると、ゾロはケーキを一口サイズにしてフォークに乗せた。 「ん、あーん」 「あーん」 ゾロに食べさせてもらったからか、いつも以上に美味しく感じた。気のせいかもしれないけど。 ゾロが「美味いか?」なんて笑って聞くから、私は何となく「ゾロには“あーん”してあげないから」と言ってみた。するとゾロはなんでだよ、と続ける。その時の顔がちょっと可愛くて、つい優しくしてしまう。 「嘘。してあげる」 私もゾロに食べさせてあげると、ゾロは「うめェ」と口を開いた。 「それはよかった」 ツンツンしてる私もたまにデレデレしてしまうのは、ゾロがデレデレしてるからいけないんだよね、絶対。まぁ、たまにはいいかなー、なんて。 (あのー、おれいるの忘れてない?) (あ、サンジのこと忘れてた) ----- ◎リコへ 遅くなっちゃった;ほんとごめんなさい。リアが忙しくて…。しかもデレデレ(?)にさせたらゾロじゃなくなってしまったというね!それと、これ15万打記念だったっけ?それとも20万打だっけk((ry とりあえず、20万打おめでとう!← ▽20111115 |