「名前ー!」


名前を呼ばれた私は、振り返る。そこには私の彼氏が居た。


「ルフィ」


するとルフィは、私にギュッと抱き着いた。


「え!?どうしたの?」


ルフィはよく抱き着いて来ることはあるが、今日は何だか様子が違う。


「お前、あんまサンジと仲良くすんなよ……」

「突然どうしたのよ?」


私は抱き着いているルフィをそっと離し、顔を見る。いつもならニコニコ笑っているルフィ。それなのに今は拗ねているような感じだ。何か可愛い。


「サンジも名前が好きみてェなんだよ」

「ないない、それはない!」


ブンブンと手を振って拒否する。だってありえない。あのサンジくんが私を好き?あんなに他の子にもメロメロなのに。


「絶対、サンジの所なんか行くなよ!」

「うん。行かないよ」


小さな子をあやす様に、優しく頭を撫でて笑った。するとルフィは突然、私の手を掴んだ。


「おれ、ずっと名前と一緒に居てェ」

「私もだよ。だから、ルフィも私にずっと笑いかけてね」

「あたりめェだ!!」



だって彼は
  永遠を語る人



▽20110716