「疲れたー」


買い物から帰って来た私は、荷物を机の上に起きソファーに横たわる。


「それにしても暑いな……」


背中を汗が伝う。私はクーラーと扇風機のスイッチを入れ涼み始める。

やっぱ夏はエアコンと扇風機が必須よねー。

なんて思っている間に、徐々に部屋が涼しくなってきた。


「寒ッ!」


汗をかいていたからか、肌寒く感じる。


「着替えよ……」


私はクローゼットの中から洋服を取り出し着替え始めると、突然玄関が開いた。

え!!?

誰だか分からないが、人が入って来たようだ。その人はどんどん私が着替えているリビングへ近付いてくる。ガチャッとリビングのドアが開くのと同時に、咄嗟に洋服で体を隠す。


「やあ」

「い、臨也!?」


入って来たのは、私の部屋の合鍵を持っている臨也だった。


「ごちそうさまでした」


笑顔で言った臨也のその一言で我に返る。今、私は着替え中だということに。


「ふ、ふざけんなー!!」


着替え中ならそう言え
(ご、ごめん、臨也。本気で殴っちゃった)
(アハハ、良いものが見れたから許すよ)
(もう一回殴られたいのか?)

▽20110304