中学3年生の頃から付き合っている私達。高校2年生になった彼氏の沢田綱吉は、前より背も大きくなり声も変わった。それに比べてあたしは何も変わってないな。


「名前……」

「ん?なーに?」


隣を歩く綱吉を見上げながらニコッと笑う。今まで見上げなかったせいか、なんだか一段とかっこよく見えた。くすぐったい気持ちだ。


「いろいろ迷惑かけてごめん」

「え?」


突然そんなことを言われると、どうしたことかと思ってしまう。表情もなんだか寂しそう。


「ほら……、マフィアのこととかさ」


綱吉はそう言いながら少し苦笑いをする。


「そんなことないよ」

「そうかな……?オレは迷惑かけてるんじゃないかなって……」

「綱吉のバーカ!あたしは綱吉と一緒にいれるだけで幸せなの!」


一生離してやんないんだからという気持ちで、ギュッと綱吉の腕を掴む。


「じゃあさ、名前の一生をオレにくれない?」

「綱吉……?それって」


結婚して下さいってことだよね……?


「オレ、君がいないとダメなんだ」


綱吉は立ち止まると「まだまだダメツナだけどさ」と付け足した。恥ずかしいからか、あたしから目をそらす綱吉が可愛くて、愛しく思えた。


「なーに言ってんのよ」


あたしは綱吉の首に腕を伸ばし、抱き着いた。


「あたしを一生愛して下さい!」

「ほ、本当に!?」

「本当!」


それからあたしは、愛しい愛しい綱吉に軽くキスをした。


「大好き!あたしは一生、綱吉を愛します!」

「オレも名前を一生愛します!」


君を一生愛します宣言

▽20110304