「せんせ……っ、も、ケツマンコに、ぶっといチンポいれて、なか、めちゃくちゃにかきまわして……っ」
 は、と熱い息を吐き出し獲物を狩る捕食者のような顔をしながら、おとこは舌舐めずりをした。そのしぐさにどきどきしつつ、いい子に待っているとぺとりと先端が後孔にあてがわれた。
「ぁ、や、っく、うぅ、はら、くるし……っ」
 前にはディルドが入ったまま、後ろにペニスを押し込まれる。圧迫感がすさまじく、つい弱音を吐いてしまったが政貴は容赦なく腰を進めてきた。
「ひ、ぃっ、ぁ、だめ、どっちも、いっぱい……っ、これ、まじで、むり、せんせ、だめ、ぁあ、これ、だめ、だからっ」
 抜いてくれ、と。言いたいのに言えない。だって、本気で抜いてほしいわけではないのだ。ただ――、怖い。未知の感覚に恐怖がおさまらない。
「このチンポでケツマンコ掻き回されたかったんだろ?」
「あッあッ、や! いやあっ! あ、だめ、やだ、ぁっ……!」
 おとこが動くたびに膣にも刺激が否応なしに走る。前立腺をぐりぐりとこすられると、前で咥え込んでいる一物で上からも押さえ込まれ、そのあまりの快感に星が散った。
「っひぃ! あ、あ、なんだ、これ……ッ! あーっ! だめ、いいとこ、がぁっ、あたる、あたっ、あ、あぁー……!」
 ぷしっ、と呆気なく潮を放つも、政貴がそれで解放してくれるはずがない。彼はディルドを手で固定させながら、陰茎を抜き挿しする。
「あっ、あぅっ、ひ、ぃい、せんせ、だめ、りょうほ、きちゃう、あぁあ、まんこ、どっちも、すごい、いく、いくぅ、あーッ、せんせぇっ」
 ぷしゃ、ぷしゃ、鈴口から透明な液体がピストンをされるたびに溢れた。
「えっろい顔」
 指摘された通り、透の顔はとろけきって、様々な体液でみっともなく濡れているのだろう。だが、それを曝すのは今回が初めてではないし、心配はべつのところにあった。
「んァ、ああッ、ひン、ぁー……、も、や、がばがばに、なっちゃ、まんこ、とじなく、なる、からぁ……」
 自分で言っておきながらねーよ、と頭の中の冷静な部分が突っ込みを入れるも、涙がぼろぼろ零れる。ひっきりなしに眼前がスパークしていて、わけがわからなくなりそうだ。
 みっともなくぐずぐず泣いていると、「まじでいやなら抜いてやるけど……?」と、おとこが腰をひく。
「あっ」
「どっち抜けばいいんだ?ほら、はやく言えよ」
 ずる、ずる、と自分を圧迫しているものが同時に出ていこうとする。
「や、やぁっ、ぬける、ぬけちゃ……!」
「あーもうめんどくせえ、両方抜くぞ?」
 ずるり、ペニスが頭以外が外に出た瞬間、無意識に脚を政貴の体に絡めていた。
「ぁ、ぁ、だめ、だめっ! ぬくのは、やだ……っ」
「なら、どうしろってんだよ」
 彼は、やさしさから訊ねているのではない。こちらの反応を窺って楽しんでいるのだということは、わかりきっている。それでも、透は政貴が求めている台詞をためらいもなく紡いだ。
「……っ、せんせぇの、すきに、して、おれのマンコ、りょうほ、いっぱい、いじめて……っ、」
 言い終わる前に、ずぶっと奥まで肉棒を突きさされ、おもわず頭を後ろに跳ねさせた。
「ひっ、ぃ――! あッあ、あぁあ! や、あぁン、あーっ、はっ、ぅ、きもちい、ぁ、けつまんこ、きもちいぃ……っ! ひ、ぅう、」
「おら、こうされたかったんだろ?」
 ついでに、ぐりぐりと膣をほじくるようにディルドで穴を掻き回される。
「あッあッあッ、も、むり、まんこ、こわれ、あーッ! いく、いくぅっ!」
「っは、しまる……っ」
 ぶわ、と体内におさまりきらなかった快感が放出されるような感覚に恐怖し、絶頂しながら透はみっともなく痙攣した。
「ぁ、ぁ、も、むりぃ……」
 中にたっぷりと白濁を放った政貴は、それを肉壁に塗り込めるようにペニスをこすりつけている。今はその緩やかな刺激すらもあまい愉悦をひき出す要因になっており、「ぁあ、ぁん……」とすすり泣くような喘ぎが洩れた。
「透」
 名前を呼ばれ、くちびるを奪われる。舌を絡め合って卑猥な水音をたてながら恍惚としていると、今度は膣に入っているディルドを抜き挿しされた。
「んっ、ん、ふぁ、まっ、や、んんんー!」
 Gスポットをそれで重点的にいじめられれば、ふたたびたやすく潮を吹いてしまう。自らの意思でとめようとおもってもとまるものではないため、ふたりの体はどんどん透の体液で濡れていく。
「あふっ、ん、あぁ、もぉ、やめ、あぁッ、まんこ、そこ、されたらぁ……っ、しお、とまんね、からっ」
「はは、すげー。シーツ、もうびっちょびちょ」
「あーっ、やら、やらぁ……ッ」
 いやいやと身を捩ると、「ならこっち」と奥に標的を定めた政貴に、ぐっとディルドを押し込まれた。
 かつて彼がおんなの性感帯を教え込むようにして何度も何度も穿ち、精子を塗りつけた子宮口。そこで得られる凄絶な快楽をおもい出せと言わんばかりに、ひどくしつこくあまったるく嬲られる。
「っひ、ぃ、いや、あ、ぽるちお……っ、らめ、らめ、らってぇ……! あッあッ、らめ、すぐ、いく、まんこ、いっちゃう、あーッ!」
 尻には完全に復活しつつある政貴のものが入ったまま、前を容赦なく犯されるのはやはり圧迫感がすごくて、それがたまらなくきもちよかった。
「おら、気絶するまで何回でもイけ」
「んっ、ひ、や、いく、いくぅーッ! っ、は、ぁ、ぽるちお、すご、あぁ、まんこ、きもちい、きもちいぃ……っ」
――その後も、透が失神するまで政貴がこの甘美な地獄から解放してくれることはなかった。


「あ〜……」
 喘ぎすぎてかすれた声で呻けば、水の入ったペットボトルを投げられる。キャップを外してそれを一度飲んでから、「あのさ」と切り出す。
「二本は、も、いいや……」
 透のその言葉が意外だったのか、めずらしく驚いたような表情をしておとこは聞いてきた。
「なんでだよ。あんなによがり狂ってたくせに」
「だからだよ。……マンコ、手離しがたくなるから、だめ」
 あまりにも快感に弱い人間だと自分でも呆れるのだが、政貴はうれしそうに笑った。
「おまえがそこまで言うなんて、開発した側としては栄誉な話だな」
 他人事だとおもって、と不満を全面に出してくちびるを尖らせるとそこにちゅっとふれるだけのキスをおとしたのち、彼は耳元で囁いた。
「安心しろ。マンコがなくなったら、次はケツで二本のペニスを咥え込む快感を教えてやる」
 まだ口をひらいているような感覚がするふたつの雌穴が、じゅんと熱くなる。
 床に転がっている真っ黒なディルドとは、末永くおつきあいをすることになりそうだった。




End.



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