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「あーっあぁーッそれ、それぇっおまんこきもちい、おまんこぉ……っ
「マンコだけ?」
 いつものやさしい笑みではなく、いじがわるそうなおとこの笑みで、乳首をぎゅっとつねってくる忠さん。ぼくの頭は痛みすらも官能の一部として捉えてしまったので、「あぁんっ」と淫靡に啼くしかなかった。
「ちくびっちくびも、すき
「マンコと乳首がいいなんて、完全におんなじゃん。そしたらこれは……クリトリスか?」
 ぴん、とペニスを弾かれさっと頬を赤らめたが、反論はしなかった。
「ん、んぼ、ぼくのおちんちんは……、くりとりす、ですだって、おまんこがあるのに、おちんちんあるのは、おかし、からぁ……
「……秋穂、クリでイきたい?」
 訊ねられた内容を、ぼくは一瞬本気で理解できなかった。
 なんでクリトリスでイく必要があるの? ぼくには、膣があるのに――
 性別を忘れているわけではないのに、そうおもっているしまったのだ。
 おとことして、あり得べからざることだとはわかっていた。ぼくは自身がおとこであるという意識を覆すほどに、忠さんの雌になりたがっているということだ。
 本心は偽れない。自分を彼の「おんな」にする台詞が、ためらいなく溢れ出す。
「おまんこで、おまんこでイかせて……ぼくのおしりまんこ、ただしさんのおちんちんで、ほんとのめすまんこにしてぇ……
「っは、上等」
 ずちゅずちゅずちゅずちゅ! と、指でされたようにおちんちんでおまんこを犯される。ぼくの脳内はもう真っ白で、なにも考えられない。
「あっあっあっあぁんッおまんこおまんこすごいっずぽずぽすごいぃ
「は、秋穂、中に、たっぷり種つけしてやるからな……っ」
「……ったねつけぇ……
 きゅうん、と胸の奥まで快感に浸され、驚くほどのはやさでピストンしているのにしっかり性感帯を嬲っていく忠さんのテクニックに泣き喘ぎながら、ぼくはついに限界を迎えた。
「――ッう、も、いくいくぅっおしりがっ、めすまんこに、なるっただしさんの、せぇし、ごくごくするっめすまんこになっちゃうぅうっ
「く、ぅっ、イけ、おらっ、マンコだけでイって、おれに孕まされる雌になれ……!」
「ただしさすきっあなたの、めすにたねつけ、してぇっおまんこっあっあっきちゃうすごいの、きちゃいっ……、くぅうぅうんッ
 なにも出さないまま凄絶なオーガズムを得て魚のようにびくびくと跳ねていると、中にたたきつけるようにして白濁を放たれた。
「ぁ、ぁ……
「ぁー……、マンコに、出してる……、秋穂の、マンコに……」
 うっとり、夢でも見ているかのように呟く忠さんに恍惚としたままにっこり笑って、ぼくは告げてみせた。
「今日からぼくは、忠さん専用の雌です。だから……、このおまんこ、いつでも好きなように犯していいんですからね……?」
 未だ肉棒を咥え込んだままの穴に、ゆるやかに指を這わせる。あっという間に彼がびきりと硬度を復活させた一物に第二ラウンドの予感を得て、ぼくは熱のこもった息をゆっくりと吐き出した。




End.

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