※ネタ説明
氷帝が在る市か町かの隣の市か町かにアーネンエルベって結構評判のいい(味良し雰囲気良し接客良し)(顔面偏差値良し)喫茶店が在って、鳳がそこに行こうって鳳と日吉とレンで訪れる(樺地は跡部の用事で駄目だった)んだけどここでやっと再会しちゃった的な。
アーネンエルベって名前聞いた時もしかしてって思ったけど同じだけかって苦笑。レンはニュースくらいしかテレビは観ないからそういうのにすげぇ疎くて、って感じ。期待半分ではいたからクー達程驚きはしなかったろう。まず接客したのが緑茶で緑茶あんぐり。兄貴とアチャ男も微かではあるけどめっちゃ馴染み有る魔力を感じてバッてそっち向く…んでそっからは特に兄貴があっつい視線送ってくる。レンは勿論日吉も気付くくらいには。兄貴アチャ男に気持ちは痛い程解るが接客に集中しろって言われるんだけどうるせぇな気持ちわりぃ事言いやがって仕方ねぇだろって。
案内したからにはそこのテーブルに付く緑茶に兄貴がチクチクした視線送る訳で、だけどほくほくな緑茶はさっすが幸運Eっすね〜とかちょろ火にちょっと油注ぐ。あとその頃に丁度シフトで入ってきたディルちゃんがあれは…!てパアァなってその後地味にそわそわしてたりとか。
鳳が会計しようとするんだけどレンがたまには奢らせてほしいって苦笑するから鳳申し訳無さそうに日吉と先に出て、緑茶に会計してもらってる時に小さな紙に『また、明日』って書いたやつを何も言わずにお金と一緒に渡して、ちょっとだけ目を丸くした緑茶が嬉しそうに小さく笑う。
んで翌日来てみたら臨時休業になってて思わず呆れたように笑いを零すレンと、タイミング良く開いたドアに兄貴が立ってる。中には他にアチャ男緑茶ディルちゃん和実金ピカセイバー辺りが居る。
「まぁ、訊きたい事や言いたい事は他の者ら同様色々と有るが…まずはこうして再び相見えた事を素直に喜び祝うとしよう。あそこで臍を曲げているらしい面倒な男は放っておいて、ね」
「ふふ。皮肉っぽいところ、変わる訳も無いか」
「テレビはニュースくらいしか観ないし、この年頃の女子や若い女性が興味を示すもの等には疎くて。だからここの事も、知ったのはつい昨日の昼間でね。もっと早くに知っていれば勿論訪ねていたのだけど。…今やほとんどと無くなってしまっている魔力を細々と遣り繰って、周囲を探ってはいたんだが…」
「そう遠くまでは、て訳っすね…」
「あぁ、仕方の無い事にね」
「俺らも結構探しちゃいたんですけどねぇ…」
「んぎいいいレン姐の魔力量こんなじゃほんと近くまで行かないと分っかんないわ…そりゃ分っかんないわ…!」
てここで気付いたけどそしたら兄貴のルーン魔術で探知出来るジャン…やったけど反応しなかった的なアレでいいか…てかそもそも魔力を感じ取れるだけでだぁれも魔術行使出来ない系?でもそしたらレンはどうなるんだと。
「クー兄!!レン姐まだ中学生だかんね?!えっちぃ事はもうちょい先だかんね?!犯罪ダメ絶対!!もう昔のレン姐と違って非力だかんね?!」
「うっせぇ知るか!昔はこんくらいの歳で普通にヤってたっつの!それに今時のガキだってばかすかヤってんだろが!」
「昔は昔今は今!!てか周りがやってんだからいいだろ的発想駄目っしょ!!うっわ見損なったわクー兄…」
「「見損ないましたクー殿」」
「元から私はそう見ていたが、よもやここまでとはな…」
「嗤えるわ駄犬」
「テメェら表出ろ」
「…」
「ロビン」
「、何です?」
「そろそろ暇をしようと思うのだけど、家まで送ってくれないか?」
「えーもう帰るんですか」
「親に心配を掛けてしまうから」
「…あー」
「これきりという訳では無いんだから、惜しむ必要は無いだろうに」
「まぁそうなんですけどね。…じゃ、行きますか」
「うん」
「父も母も、とても良い人達でね。前世の記憶が有る、というように明かしたら、初めこそ戸惑っていたが、受け入れてくれたんだ。本当の親へ対する接し方は出来ないとも言ったのだけど、養子のようなものだと思えば余り気にならないだろうからと」
「…ほんと、いい人達っすね」
「あぁ、本当に」
「おい待て今気付いたけどレン姐が居ねぇ。ついでに緑茶も居やがらねぇ。オイ。オイ」
「!書き置きが…親に心配を掛けるから暇する、ロビンには家まで付いてきてもらうから、と」
「あンのヘタレ野郎ただじゃおかねぇ…!!!!」
「あんにゃろ美味しいとこ持ってったな?!!!!」