そしてこんにちは



「えーとまず、今回も今まで通り、私が発掘してきた人材、て立場から始まります。で、今までとは違うのが、私は貴方をすごーく買っている、という点ね。まぁそういう設定っていうかむしろ事実な訳だけどね、ふふふ」

「それはそれは、光栄だな」

「あはは。…しゅーいち君はしばらくの間、特に小細工とかも無しに、組織から信用を受けられるよう振る舞ってくれれば大丈夫。細かい部分は私にお任せあれ、てね。ちなみに私は…ま分かるだろうけど、情報操作面を担当してるから。銃の扱いはフツーデス」

「ホー…俺がみっちりと叩き込んでやろうか?」

「ケッコーデス。その代わり接近戦は得意だから…にひひ、もしかしたらしゅーいち君でも勝てないかもよ?」

「…ふむ。ならば今度、ベッドの上ででも1つお手合わせ願うとしよう」

「うわっスケベだ!」

「お前相手にはスケベにもなるさ」

「うわっしゅーいち君がスケベって言うの何か…やだ…不埒って言ってみて不埒って」

「――お前相手には、考える事が不埒にもなるさ」

「ぐわっおいこらそういう声でそういう事を…!耳元はやめろ!むっつり野郎!」

「ふ、くく、」

「くっそ…」




「そういえばフィーロから聞いたけど、私の所在訊き出しに何回かお店に行ってたんだって?」

「…、あぁ、そういえばな」

「ふふ、あの青年も中々に口固いでしょ。何せ皆にきつーく言って聞かせたからね、絶対言うなって」

「………そんなに俺を遠ざけたがっていたとはね」

「ドッキリびっくりサプライズゥ!のためですぅ!あとだってガチでネズミ娘するんだもんそんな軽々と伝わせられないでしょうよ」

「彼らには言えて、俺には言えなかった。その差は歴然では?」

「んんんぬぬぬああ言えばこう言いおってえええ」

「フン…さぞや楽しかった事だろう、俺を弄べて。なぁ?」

「うっわマジめんどくせぇ」

「お前が悪い」

「拗ねんなー剥れんなーはいはいよしよし」




「しゅーいち君ヘビースモーカーにはならないでよー?」

「…判るか」

「吸わない人間からしたらもうすごい判る」

「臭い、か?」

「臭い」

「…」

「ぶっははしょげないでよべいべー!しゅーいち君自身の匂いに混じってえっろい匂いになってるから、好きだよ」

「――…エロいのはお前の匂いの方だ」

「ン"ッいったい!囓るなクソ!」

「…いや、何。お前の柔肌を噛むと安心してな…」

「意味分かんねーよ」

「それに、昂る」

「昂る?!安心するけど昂るの?!ますます意味分かんないぞ?!」

「レン。セックスしたい」

「うわっ昂って盛り始めた。ちょ、当てんなバカたれやめろ気をしっかり持ちなさい野外だ此処は、てか一応今仕事中で打ち合わせ中だぞこら!おい!」

「………もういいだろう、さっさと…ホテルなり何なり、とにかくベッドだ。ソファーでも構わん」

「良くねーよバカたれ。構うわボケ」





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