家長である祖父の言



「郷に入っては郷に従え、などとは言いますけれども、そうする必要がどうしても、という場合に限ってで構いやあしません。幸い私ら老いぼれ共は貴方方と同じ頃に起き出して貴方方と同じ頃に寝入りますし、無理に此方と合わせて、向こうへお戻りになられた後の問題の1つとなるのではいけませんしの」


「食事も、如何なされましょう。贅沢はお止しになられますかな?或いは、しばらく他所へ客人として滞在しているとでもして、此方のものにも触れていかれますか。――私らは貴方方へ、召し物と、食う物と、生活の場を提供する。これだけは確約致しましょう」


「但し――それ以上をお求めになるか、否か、そういった辺りは貴方方の采配に全て委ねます故。要求も、呑めるものは喜んでお呑みしますから、どうぞ遠慮無く申し付けて下され。…まぁ、私の女房はいいとして、孫が同じに倣うかは保証出来ませんがの、はっはっは」




…待ってお祖父ちゃん、いや、そうなんだけど。だけどそれ言ったら言ったで何か私に対する目ってのがこう、さ。ねぇ。…いいし別に!何か有ったらイチハツ君に泣き付いてやる。





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