北央学園の球技大会:当日3
「皆んとこどうだった?ちなみにウチ男バスと女バレ優勝でソフトが準優勝だったけど」
「ウチのクラスは野球が準優勝だけだな。サッカーは初戦敗退だったみたいだよ。出た奴が、天才白澤とサッカー部のエースの紀田まで揃ってるんじゃ勝てる訳が無いって嘆いてた」
「あーそりゃ、うん」
「女子も、いいところまではいったみたいだけど」
「俺らんとこはサッカーとドッジが優勝で男バレが3位。野球2回戦で6組に負けちまったわ。シロんとこは?」
「…全部、入賞した」
「はっ?!」
「え、マジ?」
「…うん。…男バスが優勝で、ソフトとドッジが準優勝で、あとは3位」
「はー…何でそんなつえーんだ…」
「…さぁ」
「ねぇシロ、もしかしてお前何か言ったりやったりしなかった?つーかそうとしか思えないんだけど」
「あー成る程ね。例えばーほら、朝の内に頑張ってって言ったりとかどっか応援しに行ったりとか」
「………そういえば、朝、」
「うん」
「…委員長に、教卓のところに引っ張り込まれて、頼まれた」
「よし、シロそれ今ちょいやってみて。はい、教卓んとこ立ちました」
「………頑張れ?」
「あー………」
「ほらねやっぱり。僕でもやらせるしこれ」
「可愛いなぁそりゃ女の子達頑張っちゃうでしょこれは」
「…?」
「シロ、偉い偉い」
「…うん」