何のかんのと和実も一緒に出しまくるのは、やはりキャラの生い立ち上漣では原作に触れ得ない故のカバーというかフォローというか…ネッ?w

コナンでは和実は組織に潜入させてもいい。コードネームはすぐには思い付かないが、基本は多重転生設定を組み込んでいくので復活時代のアレソレが活きに活きるこったろう。
『必要ならば多少の犠牲は已む無し、屍の先に道は続く』
この和実の信条と復活時代における経験とが組織での活動を容易にするし、降谷をして和実の生き様は誰にも曲げられ得ぬ、侵し辱めることは赦されぬ、そも成し得ぬものだと言わせるような。綺麗事では無く、それは確実に彼女の歩いてきた道そのものだというような。「キミのソレは…一体何処で、キミをそうと形作った?」って心配を滲ませつつも根底を見定めようとする降谷と、ニマァとひどく愉快げに、だけども困ったようにも笑って「――残念すけど、貴方達には絶対に探し当てられんような、遠く遠い果て無き場所にて、幾度も幾度も繰り返したその累積から、ですな」なんて返す和実。

基本的にわたくし個人が降谷最推し且つ警察学校組箱押しとかいうやつなので、全員救って降谷に幸せでいてほしいもので、どうしてもそのためにはメタれる=原作知識アリの和実が必要になってしまう訳です。漣じゃメタれませんでね。なので和実を中心に救済は回しつつ、一般人の漣なり、特殊技能持ちな漣なり、最早人にすら無いなりで添えていくのがDC鉄板でありますな!



***



あの降谷を本能から従えさせるような、それを至上の喜び或いは当然たることとすら認識させているような、そんな存在が夢主なのって…最高に…性癖です…。逆らえないのでは無く逆らおうと思いすらしない、永続スキル・自主的従属みたいなね?とは言え普段はちゃんと日本の護り手であってくれていいし、夢主的にもそれで十分て感じなんだけども、何か有った時に夢主の見解と意見と願いと示しとが命を持ちて命となる、ぐらいのね?

「僕の」
「俺の」
「貴女は、主」

『海獣の子供』の海に対する歌、みたいなフレーズになってしまったがこれぞ本意なりィ…。夢主はそれが如何程のことなのか正しく理解していてもいいし、していなくともいい。



「貴方がた、ひょっとして…お忘れでしょうか?――バーボンです。安室透ですよ。ねぇ。彼は、あの子はあくまで貴方がたに貸し出している私の大切な、大切な飼い犬なんですけれども。もしやその事、すっかりお忘れになってます?」
「こんな事を言うのは非常に…えぇ、とっても。馬鹿らしいんですが。…ねぇ?私があの子に"もういいよ、帰っておいで"ってそれさえ言ってしまえば。あの子はそれに迷い無く従いますよ。あの子は私の大切な飼い犬である、それと同時にあの子にとっての私は大切な大切な唯一の、飼い主だ」
「あの子は飼い主の私にとても、とても従順だ。私の言う事は何であろうが絶対に聞く。そう躾けたというより、これは私とあの子の間の確かな絆から来るものだ。…気紛れで貸し与えられているだけの貴方がたという"場"と比べるべくも無いのは、幾ら何でも、判りますよね?」

降谷→→→→←←←漣で、漣の産まれ、漣の育った日本という地を護ることを己が使命とする降谷。ここまでのこれ何でかってそりゃオメー、幼少時代に漣の元へトリップして愛されまくったからだろーがィ…。
漣と出逢いたっぷりと愛され、世界を説かれ、背中を押して見送られ、数年神隠しに遇ったとされた降谷少年が日本の護り手の道を選び、景光と出会い、彼が世界を越えた旅をした歳の漣が夢に現れた時、彼は歓喜と恍惚に溢れ、年の差12歳の主従これここに爆誕。ちな漣5歳で降谷17歳な。スーパーセコムドッグ・トリプルハニーフェイスゴリラ。犬なのかゴリラなのかどっちだよ。どっちもだよ。

漣はこの設定世界にては、組織ですら手出しをしないようボスから厳命される程の影響力を持ったお家の生まれとかで。ボスのことが知られている可能性が否定し切れないだけの情報収集力とその網、世界中にも伝手と人望の有る人脈。とかとか。知る人はその家名をよく知っている。谷、即ち下界へと降り立ちた神。それぞ神谷の家名である。的な的な。



ってここまで考えてハッとしたけど遥か過去から続くその由来・神谷家とそれに代々から仕えてきた『神"降"り立ちた"谷"』たる降谷家ってどーーーーーーーーよ?!!!!!!良くないこれ?!!!!!!!勿論降谷の名は表には本来のカオが一切隠匿されるから珍しい苗字だな〜だけで済まされるやつ。零くんは漣ちゃんのもの。護り手であり唯一の傍遣い。

「真面目な話を、しようか。零」
「…はい」
「キミには勿論の事、選択肢が在る。古来より、キミの生まれた其の『降谷』には、我々『神谷』と共に、此の傍に在ってもらってきた。但しそれは強制力など然して無かったさ。いつだって『神谷』は『降谷』自身に、その意思に委ね、結果として『神谷』を選んでもらってきた。それは絶対であるべきだ。いつでも、いつまでもね」
「はい」
「此の度、当代である僕と、僕の妻との間に、祝福されるべき愛する子供が齎された」
「…!…そ、れはっ、おめでとうございます…!!」
「ありがとう。健やかな子供が生まれてくる事を僕らは切に願ってる。無論、たとえそうでなかったとしても、愛する子供には当然違い無いけれど。――『神谷』に次代が生まれたという事は、即ち『降谷』の次代にも選んでもらう時が訪れたという事」
「、」
「今すぐに示せとも言わない。幾らだって考えてくれていい。…まぁ、そうだな、とは言えいつまでもそうしてもらう事は難しい。だから、キミが選び取るまでの期間を少しだけ、設けさせてほしい。…僕らの子供が、5歳。うん、5歳だね。その歳になるまでに、キミに決めて、選んでもらいたい。キミが、零が、『神谷』にとっての『降谷』として在ってくれるか、否か」
「………選ぶ事を、許して頂けるので、すか」
「ははは、当り前だろう。古来よりの関係とは言え、選択する事は侵されざる権利の1つだ。『神谷』は『降谷』に誠意と真意にて向き合っていてほしい、そうでなければならない。深く固い絆とはそういうものだし、それを許せない者は『神谷』には不要だ」
「…」
「生まれてくる次代の『神谷』をね。キミの目でよく見て、キミの頭でよく考えて、キミの心によく聞いて。そうして定めてほしい。そうしてくれたなら、僕も初音も、嬉しい。そうして僕らの子を選んでくれたなら、それは何よりも、尊いものとなるから」
「ッ…――、…承りました。貴方と奥様の、より良きように。お2人の子供にとって、より良きように…俺も、もっと、精進しながら」
「…ありがとう。本当にキミは努力家で、清らかだなぁ、零。キミに選んでもらえたなら、僕らの子はきっと、誰よりも幸せだ」



「漣お嬢様」
「………」
「…」
「…」
「………、漣」
「ん!なーにれーくん」
「………どうしても駄目か」
「だめ。ぜったいやだ。それにわたしべつにおじょーさまじゃないもん」
「…うーん」
「あと、」
「、あと?」
「れーくんには、ちゃんとなまえだけで、よんでほしい。なまえだけなのがいい」
「…!」

「零、生きてる?」
「………生きるのしんどいです…」
「ええ、がん、頑張ってね〜…?」
「でも漣お嬢様の傍に居られない事の方がしんどいんで絶対死ねないです…」
「そっかぁ」
「なのに漣お嬢様が可愛すぎて尊すぎてしんどい…しんどさで殺しに来てる…」
「ぶふっ…、と、取り敢えずほら、アレだ」
「何でしょう…」
「いつまでもそうやって僕らの前で漣お嬢様、だなんて呼んでたら、いつまで経ってもそれが出てしまうからさ。ね?はい、言ってみようか、漣」
「!!…い、いや無理ですって…」
「無理じゃない無理じゃない。だって現に泉(せん)だって僕の事達己(たつき)って呼んでるだろ?」
「うぐっ」
「その上どう考えても泉の目線からは僕は弟分だよ?昔は彼ものすごく喧嘩っ早かったからさぁ、ちょっと悪戯しただけで毎回拳骨貰ってたものな。そういうの考えたらキミは全然まだまだ、微笑ましいよ」
「親父何してんだよそれ…」
「ちなみに兄貴も一緒になって拳骨貰ってたよ。泉にとっちゃ滅茶苦茶に手の掛かる弟分2人だっただろうねぇ」
「えぇえ…」



「――漣」
「…とーる君」
「どうしました。何か、された?」
「や、…んんう、いやぁ…まぁね?」
「そう。そっか」
「やっでもほら、うん、大丈夫ダイジョウブ。大した事ではないから」
「…」
「あ〜ほら抑えて抑えてとーる!大丈夫だってば!ね!それより帰ろ!私とーるのご飯早く食べたいよ!ね…!」
「………分かりました。キミがそうまで言うのなら、キミのいいようにしましょうか。今回は、ね」
「ヒエー…」
「帰ってご飯食べてお風呂入ったらその後でゆっくりお話ししようね。れーん?」
「アッ死んだわこれ」





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