●馬場弥伽(ばばやが)
人相も言葉遣いも激しく悪い、偏屈卑屈さ丸出しの老婆。鶴山さん曰く「馬場さんねぇ、悪い人じゃあないのよねぇ。素直じゃないだけなのよあの人」。腰と臍のひん曲がりが凄いが、身のこなしは割合キレが良い。スマホを使いこなしている。

●ギル・バビロニク・ウルクニア
慇懃な美少年。大人の余裕と子供の無邪気さを兼ね備えた謎が謎呼ぶ男の子。気品と落ち着きも有る。コナンらの2〜3つ上。



「ねェよ、ちょいとそこのアンタ」
「、っ、ぁ…っとごめん婆ちゃん、俺今急いでて…」
「ハン、急いでて、何だい。アンタの事情なんざ知ったこっちゃァ無いね。いいからアンタ、アタシゃあ負ぶさっとくれ。足痛くってもう1ミリも歩きゃァしないんだ」

「あァ間違えたワ、今ンとこ右じゃなくって左だったよ」
「あンれまァ、そっちじゃなくってあっちだったかねェ」
同じ所をぐるぐると回り回ってでもいるかのような。そうして挙げ句の果て、止まれとさえ宣った。
「ちょいと待っとくれ、今思い出すから」
痴呆を疑い始めるのは容易である。

「――ひ、ッ、スコッチ!!!」
「…ば、ぼん、」
「思い出した思い出した、あすこ左だったワ。…アンタも来な坊主。あと7秒で迎えも着く」
「??、?」
「ば、ばさん、貴女どうして…?」
「え、知ってんの?この婆ちゃ、!?」
「ホッホイお待たせしましたンゴ〜!さぁさお2人さんも乗った乗ったぁ!」



「弥伽婆ちゃんお帰り、ありがとね」
「フン、いいから茶ァ出しとくれ。渋くてあっついやつだよ」
「諸伏さん降谷さん何飲むっすかね?降谷さんは緑茶でい?いいすよね?ハイ決まり!」
「そうなの?」
「降谷さん日本厨だかんね、いーのいーの大丈夫」
「も…もろふしさん、ですっけ?貴方は何がいいですか?」



「ゴチャゴチャゴチャゴチャとうるっさいねェ!これだからガキは嫌いなんだよ!もっと大人しく従順にならんもんかね!」
「弥伽婆ちゃん、お2人はもう立派な大人だよ…」
「ハン!アタシゃあにしてみりゃ青二才だよ!」
「かもしれないけどね?」
「いいからアンタは黙ってなレンよ」
「はぁい…」



弥伽婆さん無双。杖で殴り掛かるわ手押し椅子車で爆走するわ向けられた銃奪って逆手に殴り掛かるわ何このババァ…。



漣と幼馴染み降谷がここに至るまで一切関係性に気付けなかった@if



「れ、ん、…?」
「久しぶり。そしてこんばんはれー君、今日もお疲れ様でした」
「ぁ、うんありがと、う…いや待て、なん、で?」
「ちゃんと説明するよ。だから取り敢えず座って、少しゆっくりしてて。ね。お茶入れるしさ」
「………ッ」
「んぐっ」
「ヒュウウウウッ」
「お、おぉ…」

慈愛と親愛をこれでもかと、ブルーグレー。向けられるそれはいつまで経っても変わらないのか。本来許されぬし有り得てはならない事だけれど、安堵は温かく、想いは熱く。一瞬にしてさぁ泣くかとばかりに顔を歪めた降谷は、昔馴染みであった少女を強く、引き寄せ抱き締めた。
ぎゅうぎゅうと固持し放さない男を宥め上げるには骨が折れる。それはよく、解っている。だから仕方無しに、暫しの間したいようにさせるのだ。逞しく広い背中をどうにか撫で摩り、サラサラのミルクティーカラーへこうにか指通し、項を擽り米神同士を擦り合わせる。全身で以て甘えてくるのを、全身で以て応える。

「ちょっとは…落ち着いた?」
「…ん」
「久しぶりのれー君の匂い、私も落ち着いたなぁ」
「ん"っ、ん"〜〜〜…!ほんとお前はさぁ…!」
「えっ怒られるのこれ」
「怒ってないよ、怒ってないけど」
「怒ってない…けど…?」
「だめ。すき。つらいむりしんどい」
「ひっえ…?!と、とーとつぅ…」
「何かもーどうでも良くなった。知るか。巻き込みたくないしお前が元気でやってくれてればそれでいいだろって無理矢理にしてたけどもういい、交際申請出す絶対にだ」
「待っ、てあれ私の意見は?問答無用なの?」
「交際する。申請出す。お前は今から俺の奥さんだ。絶対にだ」
「は、はぁい…」
「……………嫌、なら、…まずは口説き落とすところからで我慢する…振り向かせる絶対にだ…」
「ん〜それも何かあんまり変わんないな?」
「昔から、ずっと好きだったから、…お前に俺の傍に居てほしいし、お前の傍に俺が居たい、」
「うん。そだね。私も貴方に傍に居てほしいし、貴方の傍には私が居たいな」
「っ…!!」
「いたたたた痛い痛い、痛いよれー君落ち着いてくれーえ」
「好き。好きだよ漣。大好きなんだ。俺が守るから、だから一緒に俺と、生きて」
「私も貴方を守るよれー君。一緒に、守り合って助け合って生きていこう。今からだって遅くないさ、ねぇれー君。大好きだよ」

「エェェェェンダァァァァァァァァァァァイヤァァァァァァァァァァ」
「おるうぇ〜いずらぶゆぅ〜」
「とうとい。むりがすぎる。さいのこう。むりしんどい」
「言語能力戻ってきて」
「とうとい」
「いやまぁ、わかる」
はーーーーーまぢさいのこう。途中からデコくっ付け合ってたまにすりすりしたり鼻先もすりすりしたりしながらの若干拗ね入ったりガチガチのガチトーンで絶対にだって言ったり砂糖マシマシもう何?供給過多?供給過多なのね?そうなのね?生きる。無いはずの股間のオベリスクもギンッギンよォ…。
「全部口に出てるよお嬢さん…」
「おっとォ…いっけねぇいっけねぇ」
「股間のオベリスクとか止めなさい。女の子でしょ!ナニも無いでしょ!」
「ねーから心でフルおっきだよ!心のナニがフルおっきだよ!」
「あっちょっ全部シモにしないの!ナニも上手い事言ってないからなそれ!」



漣の言う事だけはよく聞く日本狼トリプルフェイス最高よ、最高。

「彼女は昔馴染みだよ」
「てか昔馴染みという名のご主人様じゃんね」
「…そんなつもりは…無いですけどねぇ、」
「ムハハ、端から見たらそっちのが簡単に納得するっすよぉ!あむぴワンコはご主人様だぁいしゅきすもんネッ」

しゅきしゅきだいしゅきっ!なオーラ一切隠さないあむぴっぴ、特別対応止めません絶対にだ(迫真)
振り切れに振り切れてしまったトリプルフェイスを誰にも止めることなど出来んかってん…事態鎮火後の初登庁で即時交際申請の書類提出する鬼の気迫の降谷氏に恐々混乱な風見氏。

「風見」
「ハイッ」
「彼女に、…どんなに些細な異変でも構わん、何か有ったなら即座に僕へ報告しろ。いいか、これを違えたら処罰も視野に入ると思え。他の人員にも周知徹底しておけよ」
「はっ、はい、!!」
「私情が理由の大半なのは今回隠すつもりは無い。ただ、それだけではないのも確かだ」
「…と、言われますと…?協力者でもある、と…?」
「…本意ではない。が、彼女が巻き込めと言うんでな。巻き込まれても対処可能だというのは僕が自身で確認出来ている。かなりの程度までは問題も無いだろう。…本意では、ないがな」
「わ、分かりました。とにかく他の者にも通達しておきます」
「あぁ」
「…この日本と同じだけ、彼女を、愛しているんだ。僕にとっては…不可欠だ」
「…」
「くれぐれも、風見。キミにも頼んだぞ」
「…!!…はい。心得ました、降谷さん」





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