「お帰りなさい」
「ただいま…」
「お疲れ様零くん、傷酷くなさそうで良かった」
「ん。ありがと。…王様の御守りのおかげ、だな。居合わせた連中も重傷者は居なかった。王様は?」
「お風呂入ってるよ」
「そっか」
「ご飯は?」
「食べる…」
「って言いながらこの腕ー、用意出来ないですよう」
「いやぁほら…、生きた心地を感じたいというか、」
「ふは、うん。お帰り、零くん」
「…ただいま漣。今日も可愛くていい匂いだ」
「零くんもかっこ良くて可愛くていい匂いだよ」
「可愛くて、は要らないけどな」
「要るよぉ、だって可愛いの事実だもの」
「嬉しくない…」
「お帰りなさい零。今日も今日とて大変だったようですね。お疲れ様でした」
「、あぁ、ただいま帰りました。ありがとう貞にい、これでまたしばらくは忙しくなりそうさ」
「怪我にはよく気を付けるんですよ」
「善処します…」
「やほんとにね?」
「ぐ、…頑張ります」
「で、先程の話ですが」
「「ん?」」
「私も、キミが可愛いというのには全面的に同意します」
「え"っ」
「フフンほらね」
「何でだ…」
「まぁ、漣の言う可愛いとは若干の齟齬が有るでしょうけれどね。それでも可愛いと思うものは可愛いんですから、これは仕方有りませんね」
「仕方有りませんね」
「何でだ!」
「何が何でだ!なんだい?」
「おあっライネス!びっくりしたぁ…いやな、この2人が俺の事可愛い可愛い言うもんだからさ…」
「あぁそれで。諦めるといいよ零くん、キミが可愛いのは覆りようの無い客観的事実に他ならないからねぇ」
「キミもか?!!」
「私もさ。そしてお帰りだよ零くん」
「あぁうん…ただいま…」
「静と芥は今日は此方には来ないようですから、賢王が出てくる前に支度を済ませてしまいましょう。零はゆっくりしていて下さい。ライネス、私達を手伝ってくれますか」
「や、俺も手伝「勿論手伝おうとも。零くんは座っていなさい、ほらほら」…ありがとう、すまない」





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