※R18








「………はぁ…」
思いっきり口に出してしまった。気持ち悪いに決まってる。少し荒い息を吐きながら、俺はまだ自身をくわえているアレルヤの頭を動かした。汗ばんだ右手で掴んで、ずるり、と赤黒い性器を口から引き抜かせる。なんて卑猥な光景だ。アレルヤは口から溢れ出した白濁を滴らせて、ゆっくりとこっちを見上げた。
「悪い…でもお前が離さないから…」
「ううん、だいじょ…ぶ…」
特に口元を拭うことなく、アレルヤは微笑んだ。さっき俺が吐き出した精液はどうしたのか、まさか飲んだのか。唖然とするニールを余所に、アレルヤは素早く自分の服を脱ぐ。はんてんや長袖の服、ズボン、下着までも身から剥がした。結局今は俺だけが中途半端に下着とズボンを身につけている。といってもアレルヤに半分くらいは脱がされて肝心な所が隠れていないのだが。明かりを消すことなく行為に及んでいるから、アレルヤの引き締まった体がよく見える。俺は浅黒いアレルヤの四肢を間近で見つめた。色気がすごい。腹筋も綺麗に割れていて、美術館にあるギリシア像みたいだ。なのに、こんなにがたいがいい奴にフェラされても全然嫌じゃない。これもアレルヤだから、ということなのだろうか。何の刺激も与えていないのにも関わらず、アレルヤの性器はもうほとんど勃っていた。俺のものよりはいくらか色の薄いところを見ると、挿入した回数が少ないのが分かる。きっとこいつも興奮しているんだ。色々と考えるうちに、無言で俺をゆっくりと寝かせて、腹の上に乗ってきた。
「ん…」
軽く息を漏らして、アレルヤは自分の口に指を差し込んだ。そして指に何かをどろりと絡ませ、自分の性器よりも後ろの方にそれを持っていく。手に白い液体が見えたのは、絶対に気のせいじゃない。あの後飲み込まずに口に留めていたのか。
「お前、何して…」
「あ、……っ」
問いかけなど最早聞いてすらいない。手を伸ばして持って行ったそこはアレルヤの秘部のようだった。自らそこを撫でるように触って、俺の精液で柔らかく解している。つぷ、と空気が漏れて、中に指を挿しこむ水っぽい音がした。見上げると、完全に快楽に飲み込まれているアレルヤの瞳が目に入った。自分でやって感じている。少し慣らしただけで、二本、三本と穴に入れる本数を増やしていった。俺はただその情景を見つめた。ぐちゅりといやらしい音がして、完全に指を飲み込んだのを確認すると、アレルヤはもう片方の手を使って俺の性器にゆっくりと手を這わせた。さっき大量に吐き出したのにもう脈を打ち始めている。俺のを愛しそうに撫でて、上擦った声で聞いた。
「ニール…いい?」
「え………いいっ、て……」
「も、いれたい…よ、ニール」
淫乱に、かつ顔を赤らめて尋ねてくるアレルヤから熱のこもった唇で「ニール」と何度も呼ばれる。耳が、頭がおかしくなりそうだ。俺のペニスも、はっきりいってもうばつんばつんに張っていて限界だった。アレルヤが誘うように秘孔を自身の先端に擦りつける。先端で感じるねっとりした快感に、ちかちかと頭が鳴った。男の経験は無いが、そんなのもう関係ない。今すぐにでもアレルヤの中に入って腰を揺さ振りたい。中を感じたい。
「アレルヤ、もういい…」
「ん……」
俺は仰向けに寝たまま両手を伸ばして、跨がるアレルヤの腰を捕らえた。
「落とすぞ……っ…」
「うんっ…きて、ニール……」
アレルヤが頷くのを確認した瞬間、俺は一気に手に力を入れて腰を落とさせた。
「ひ、ぅ……ああっ」
「……っく」
アレルヤの蕾は、ずぶりと一気に俺のペニスを飲み込んだ。女の膣とは比べものにならないくらいの締め付けが、ありえないほどの快感を生み出して思わず眉根を寄せる。本来受け入れないはずの場所に無理やり突っ込んでいるせいで、みっちりと肉壁がうち震えた。
「あ、あっ」
「きつ……っ!」
二人とも同時に声を出した。アレルヤは衝撃に体を支えることが出来ず、ニールの上で崩れ落ちる。首元にアレルヤの荒い息遣いを感じた。自分も再び迫りくる射精感を何とかやり過ごし、体の上に張り付いて苦しそうにうごめくアレルヤの背中に手をまわして、いたわるように撫でた。きっと痛くてたまらないはずだ。それくらいは俺にも分かる。
「アレルヤ……」
「ん……っは……」
痛さを和らげるために、俺はしばらくの間じっとしてアレルヤが落ち着くのを待った。その間も腸壁は自身を柔らかく刺激してくるからたまったもんじゃない。無意識の行動ならたいした能力だ。
「ニール……」
「大丈夫か?辛くないか?」
「うん、…痛いの、慣れてるし」
痛覚に顔を歪めつつも、アレルヤは引き攣るように微笑んだ。
「それより、嬉しくて………」
「嬉しい?」
「そう。誘ったのは僕かもしれないけど、でも……っ、あ」
「…………アレルヤ…」
「ニールが欲しいって言ってくれたから、も、幸せで……」
そう言って、アレルヤは目を潤ませて俺の方を向いた。すごくきれいだ。
「ついはしゃいじゃって…」
俺はたまらなくなってアレルヤの頭を抱きしめた。汗ばんだ匂いがしたが、それさえも愛しかった。
「俺も幸せだよ、アレルヤ」
大分落ち着いてきたようで、アレルヤの声がしっかりしてきた。
「ニール、もう、動いていいよ」
アレルヤは腰をわずかに揺らして、中にある性器に心地好い刺激を与える。それを合図に、俺はアレルヤの体を抱きかかえ、今度は逆にその体を押し倒した。うわ、と声をあげるアレルヤをシーツに横たえて、俺は髪の毛を掻きあげた。いきなりの形勢逆転にアレルヤは戸惑ったようだ。体勢まで変えると思わなかった、って感じの顔。
「もうここまで来たら戻れねえし」
「う、ん…」
「散々やられてきたからな」
アレルヤの腰あたりを両手でしっかりと固定した。今まで追い詰めてくれた分きっちり返してやるから。俺は見せ付けるように舌舐めずりをして、これでもかってくらいの低い声を出した。
「覚悟しろよ、アレルヤ」
「に、ニールっ」
予想通り、アレルヤは俺の態度の変化に慌てた。だけどもう止めてなんかやらない。俺は力を込めて律動を開始した。一定の速さでアレルヤの肉を掻き分け、腰を打ち付ける。狭くて熱い中が気持ち良くてたまらない。ペニスがまた一段と膨らむのが自分でも良く分かった。
「あ、いゃ、あっ」
アレルヤが痛みと快感に顔を歪めて、淫乱に嬌声をあげる。
「あっ、はぁ…おっきいよっ……」
「お前が締め付けるからだろっ」
がつがつと腰をがむしゃらに振った。発情期の獣みたいに快楽を貪り尽くす。こんなに激しくセックスするのはいつ以来だろうか、ああどうでもいい、気持ちいい。ペニスを出し入れする度に先走りがぐちゃぐちゃと卑猥な音をたてる。耳まで犯されそうだ。
「ああっあっ、あっあっあっ」
どんどんピストンする速度を上げるとそれに合わせてアレルヤが悲鳴をあげた。余裕なんてどっちにもない。アレルヤの性器が何もされていないのに先走りをだらしなく垂れ流して、触ってほしそうに律動で揺れている。躊躇うこと無しにそれを掴んで、上下に強く扱いた。途端にアレルヤの体が震える。
「あ、ぅあっ、やめっ」
「やめねえよっ、気持ちいいだろ」
「だめ、ニール、あ、いきたいっ」
「もうか?早い、なっ」
まだもう少し続けたかったが、アレルヤに負担はかけたくない。そろそろ達かせてやるか。俺はラストスパートと言わんばかりに腰を大きくグラインドさせて、アレルヤの最奥をペニスで強く擦った。
「いく、い、あっ」
「いけよ、俺もいくから、さっ」
腰を回し、そのままぎゅっとアレルヤの性器を扱き、先端に爪を立てた。アレルヤはその快感に涙をほとばしらせながら、最後にこれでもかと肉壁を収縮させてついに達した。濃い精液が胸あたりにまで飛び散る。その不意な締め付けに俺も油断して呻き、そして抜く暇もなく、俺はアレルヤの中に大量の白濁を注ぎ込んだ。








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