「なぁなぁなぁなぁってばカカシ先生っ!!!!」



猫捕獲の任務が終わり、綱手様に報告しに行こうと解散命令を出した瞬間にカカシは教え子であるナルトに呼び止められた。


「ん?何か用ナルト?」


そう言いながら振りかえるとそこには緊張した面持ちのナルトと、同じ第七班で教え子のサスケとサクラも何故か緊迫した雰囲気でこちらをジーッと見ていた。



「何なのよお前達…‥。」


「あのさカカシ先生っ!!!…‥えーっと‥その…‥」


モジモジしてなかなか俺に用件を言おうとしないナルトにサクラが後ろから怒鳴る。


「ちょっとナルト!!!早く言いなさいよっ!!!」



「…ッ分かったってばよ!!!カカシ先生っ!!!!」



「だから何よ一体…‥。」



「カ…‥カカシ先生の…‥まッ…‥ままマ‥…」


「マスクの下を見せろ。」


明らかにナルトではない声色に目線を向けると、そこにはこちらを何故か睨み付けてくるサスケの姿。


何でそんなに睨み付けながら聞いてくるかねぇ…‥。
と言うか、前にもマスクの下見せろって言って結局流したっけ?


まっ、こんなことに必死に3人で協力している姿は何か微笑ましいけどね。


そんなことを思っていると無意識に頬が緩んでしまった。そんなカカシに教え子達は期待の目線をむけてくる。


「何?お前達はそんなに俺の姿が見た〜いの?」


そう意地悪そうな笑みを浮かべて子供たちを見返せば…‥



「「「見たいっ!!!」」」




と、カカシとは正反対の純粋な笑顔が帰ってきた。
そのピュアな笑顔に圧倒されたカカシは少しビックリしながらも「う〜ん‥どうしようかな〜」などととぼけている。



「勿体ぶってねぇで早く見せろってばよカカシ先生!!!」


「そうよ先生!!!勿体ぶってないで見せてよっ!!!!」



「……‥見せろ。」



そう急かしてくるナルト達にカカシは意味ありげに答えた。



「いやぁ〜…。見せてあげたいのはやまやま何だけどねぇ…‥。マスクとるの四代目に禁止されて以来、何かもう掟みたいになってんだよねぇ〜。」




「「「…‥は?」」」