壱話






始まるから終わり



終わるために始まる








長かった…‥悲しかった…‥神には刹那の瞬間だったとしても



俺には余りにも長く果てしない苦痛の時だった












お前がいない世界なんて俺はいらないのだから。














時は満ちた。








会いにいくよ、












悲しい物語が始まって終わった
あの場所に 







キミに会いに行く――。













- 1 -


[*前] | [次#]
- ナノ -