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「おばあちゃん、あのね!」

今日はすっごく楽しかったのよ。ニコニコと本当に楽しそうに何を遊んだとか誰がかけっこが速いだとか話す福呼びを見るのは久しぶりだ。昔ほど元気がなくなっていた福呼びだが、ドラリーニョと出会ってから福呼びは昔の明るさを取り戻したらしい。ロボットなのに不思議な子だ。福呼びの心を元に戻してくれたことには感謝しなくてはいけないね。

『よかったねぇ』
「うん!!」

でももうそろそろお別れしなきゃいけないの。新しい場所に行かないと。それがちょっと、残念かな。

『そうね、でも別れは出会いの始まりよ』

あなたたちなら、離れていても大丈夫。心の近いお友達だものね。

***

「福ちゃん!話って何?」
「ドラリーニョ君、あのね」

私そろそろ、別の場所に行かなきゃだめなの。だから、しばらくお別れ。

「えぇっ!?そんな……やだよ、」
「いきなりでごめんね、でも、新しいところに行かないと……」

ずっと同じところにいられないの、せっかく仲良くなれたのにお別れは私も嫌だけど、仕方ないの。私は遊びの妖怪だから、色々な子と会わないと。力を使えなくなっちゃうの。子供たちの純粋なエネルギーが私の妖力の源だから。

「離れてても友達よ、約束する。絶対にまた会いに来るわ、」
「……………うん、」
「ドラリーニョ君に会えてすごく嬉しかった。たくさんのお友達もできて、すごく楽しいことがたくさんあって、」

こんなに幸せな気分になれたの久しぶりよ。本当にありがとう。

「わたし、ドラリーニョ君のこと大好き」
「僕も……僕も福ちゃんのこと大好き!」
「私のこと忘れないでね、」
「忘れないよ……」

またね、また遊ぼうね。


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