2023/06/20 21:30
色々あって他人のことあまり信用しきれないちょっぴり弱腰な美少女ちゃん(内弁慶)16歳は、美しいものが好きで力のあるものが好き。でもその力で有無を言わさずむりやりゴリ押しされるのは大嫌い。
徹底的な猫かぶりにより世間的な好感度が高くて、出れば数字が跳ね上がると言われるだけの金の卵。あらゆる媒体でマルチに活躍しているけど、本当は舞台に立つのが一番好き。
そんな未来に輝くシンデレラスターを先に取り込んでおこうと中王区が接触してきたけど、個人的な理由とH法のやり方が気に入らなくて中王区とは接触したくなかった主。勧誘を断ったとき、今のまま活動を続けたいなら〜とか言われてからはもっと嫌いになりました。あんたたちに邪魔されたとしても自力で這い上がりますけど?
男と女で扱いに差があるのどうなの?これから先の未来をつくっていくのは私たちじゃないの?なんであの人たち、でかい顔してんのかな。過去の芸術作品すら一部検閲や規制の対象になったりしていてもう我慢ができなかった。
やりたいことができたけど、今のままテレビやスポンサーがついてると面倒だから少しずつフェードアウト。干されただのと噂になった頃に強力な後ろ盾を用意して舞い降りる。
舞台をはじめとした芸術に今の社会に対するアンチテーゼを落とし込んで発信していく。諦観の中に投じる一匙の魅惑のスパイス。
「政府から睨まれる覚悟、ある?」
出演作があからさまな政府批判でちょっとした騒ぎになるものの、あくまで舞台。作品の意図は観客に委ねるというスタイル。そして芸術表現の範囲でギリギリのチキンレースを続けている。
世論に刺激が与えられすぎて政府としてはめちゃくちゃ鬱陶しいけど、人気女優だし下手に消せないレベルで世間に認知されているし、ここで手を出すと図星だと認めることになってめちゃくちゃ不愉快。逆に主は神経逆撫で成功で愉悦。
アンチテーゼで疑問を投げかけるものの影響されやすい若者や愚か者が勝手に主をまつりあげて好き勝手やりだすので手が負えない。そういうことじゃない。
内乱と革命のボーダーラインを反復横とびしているような感じ。
「美しいものは人の心を動かすの。たとえ言葉が通じなくても、ひと目見たらわかるでしょ」
天国先生は作品を観て主の意図がわかってめっちゃ顔色悪くなったし、知らねえぞって言いながら法の抜け道こそこそ探してる。
未成年者だし先頭に立ってなんかしたわけじゃないから罪には問われないはずだけど、今後これを規制するための法律ができないとも限らない。
prev | next