2021/07/16 12:59
エッ、セレビィ?と思ったときには光に飲まれて願い星握りしめてワイルドエリアに出現していた。
雨風あられがしんどくて塔のなかに避難したらゴーストタイプの巣窟で死を覚悟したけど、なぜか世話を焼やかれる。
「エ、私、仲間だと思われている…?わ、きのみ?くれるの?ありがとう!」
1度死を経験したからかな。よくわかんないけど。身体は作り物だからかな。モグムシャア、ときのみを頬張り体力回復。ことのほかしたたかであった。モモンの実、とてもおいしい。
「とはいえ、いつまでもここにいられないよね…」
働かざる者食うべからず。ポケモンに養われてるなんて、はずかしいぞ。人として。
先立つものは金、とすぐさま金に換金できるものを考え思いついたのは手元の謎の石。いつの間にか持っていたものだが、妙なエネルギーを感じるからもしかして、隕石?高値で売れるのでは????
野生のつよつよポケモンたちに見送ってもらって、門を出ようとしたけれど、ジムチャレンジャーじゃない子が紛れ込んでたことに気づいたリーグスタッフ、顔面蒼白で保護する。どうみても冒険とは縁遠そうな美少女。動き回るのに向かないきれいなワンピース。
「君、ポケモンも持たずにどうやって入ったんだい!?」
「これと一緒にいつのまにかいました…ここはどこですか?」
「これは願い星……まさかさっきの!?」
主人公が出現したときなんか一瞬すごい光ったせいでわりとすんなり信じてもらえた。願い星も持っているし。リーグスタッフはお喋り好きだったみたいで、聞くと色々おしえてくれる。
「え?働きたいって?」
「行くところもお家もないし……今、この石以外何も持ってないので、継続的に金銭を得るには身体を使うしかないんですけど…」
「もっと自分を大事にして!!!?」
身売りなんてだめだよ!(誤解です)
なんやかんやあってローズさんに引き合わされてから、売れると目をつけられてマクロコスモス関連のタレント業をやらせてもらえることに。CM、PR活動、広告モデルなどなどエトセトラ。瞬く間に問い合わせ殺到した。
「慣れているね」
「ありがとうございます」
なにせアイドルですので。人当たりがよくて素直で可愛いのでジムリーダー並みに人気がでてきている。
「……こんなこと頼むのはガラじゃねぇんですが、妹があなたのファンだそうで。サインもらえますか」
「ひぇ…光栄です……!ネズさんの妹さんってどんな方なんですか?」
写真見せてもらった。あぁ!ジムチャレンジでみかけた可愛い子だ!
「めちゃくちゃかわいい……マリィ選手ですよね?」
「知ってましたか」
「チャレンジみてますもん……応援してます!ファンです!!」
「マリィが知ったら喜びそうです」
これがファンサってやつか……とアイドルの対応力に感嘆するネズと、ネズさんいいお兄ちゃん!と感激する主人公。そこにキバナさんが参入。
「オッ、珍しい組み合わせ。名前ちゃん今日もカワイイね」
「こんにちは。キバナさん今日もステキですね」
「二人とも息吸って吐くみたいにお互い褒めあってるんですか?」
どうかしてる、と言わんばかりの表情を浮かべるネズに、ハッとした名前が声を上げる。
「あっ!いつもネズさんのこともステキだなって思ってますよ!?」
「そういうことじゃねぇんですよ」
「なんだネズ嫉妬か?」
「ちげぇよ」
素直畑の純粋育ちな主人公の発言に調子を狂わされるネズと、シンプルに距離を縮めたいキバナ。
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