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2020/01/20 23:41

お転婆お嬢さんと執事王ドラ

木登りしてケラケラ笑うような、お嬢さんらしからぬ小猿娘だと思っていたのに学校に入ってから顔を会わせないうちにいつの間にか立派なお嬢さんになっていて感激してしまう執事王ドラ。

屋敷でのお転婆娘 (4歳くらい)
「王ドラァー!りんご!おいしい!(木によじ登ってりんごをかじる)」
「はしたないですお嬢様!!!」
「王ドラァー!見てー!へびー!(蛇の脱け殻を握りしめている)」
「ぎゃあああ!!捨ててきなさい!!!」

寮制の学校に入学する娘 (5〜6歳)
「お嬢様、礼儀作法には十分お気をつけくださいね。木登りは絶対禁止ですよ」
「うん」
「返事は?」
「はい」
「よろしい」

長期休暇に帰って来た娘
「お嬢様。おかえりなさいませ」
「ただいま」
「学校はどうですか」
「悪くないわ。友人もできましたのよ」
「(言葉遣いが洗練されている……!)」※良い友人の影響

茶会のためにドレスを着る娘 (teenager)
「コルセットって苦しくて嫌いだわ。あと、いちいち新しいドレスなんて必要ないと思うのよ。私あのカナリア色のドレス気に入っているのに」
「そんなことおっしゃってはいけませんよ。礼装での出席がマナーですし、同じドレスを何度も着るのは手を抜いていると思われてしまいます」
「はーぁ、いっそモーニングなんかを着たら斬新じゃないかしら」
「とんでもない!!!」


夜会に招待された娘(teenager)
「お誘いいただいたのだし、気が向かないけど出席しなきゃね。今後のお付き合いに関わるもの」
「(ドレスもダンスも好かないお嬢様が広くお考えになって夜会にお出掛けになるとは……!)」
「ねぇ王ドラ。ダンスの練習相手になってくださる?もちろんちゃんと誘ってくださるわね」
「は、はいっ!……お嬢様。私と一曲、お相手いただけますか」
「もちろん、喜んでお受けいたしますわ」
「……(感動)」
「あらやだ、なぜ泣くの」
「お嬢様がご立派になられて、嬉しいのです……ッ」
「大袈裟」

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