2017/06/03 21:56
事務所内の挨拶にマネージャーにつれ回される主人公のドラニコフとの初対面。
「ドラニコフさん、初めまして。○と申します。(いつもドラマや映画拝見してますどんな役を演じても魅力的で、ドラニコフさんの魅せる演技にとても憧れています。いつか一緒にお仕事できたら嬉しいです!!!)よろしくお願いします」
「(カッコいい子だなぁ……)……よろしく。」
憧れのドラニコフの前で気持ちが素直に表情に現れないように押し殺す主人公と、もともと思うことはあれど表情も読みにくく言葉数少ないドラニコフの挨拶に一瞬事務所の空気が凍る。
「え、終わり……?雑談とかしたらいいじゃない……」
「雑談なんてそんな……ご挨拶だけのつもりでしたし時間をとらせるわけには。(初対面で売れっ子のドラニコフさんと雑談なんておそれ多くてできるわけないだろ憧れのひとだぞお会いできただけでも光栄なのに!軽々しく話しかけてうざいやつとか思われたら立ち直れない、あぁでも仲良くなれたら嬉しい)」
「……(彼にも)仕事あるから(また今度話そう)」
「(ですよね!!でもちょっと残念…)…ありがとうございました」
お互いに必要なところに言葉が足りないせいで妙に勘違いされる。
主人公は動物で例えるなら狼。かっこいいお兄さんキャラで売ってるところあるけど、ドラニコフ前にすると狼というよりまるで犬。尻尾ブンブン振って飛びついてくる大型犬みたいなイメージになる。イメージと本質のギャップ(笑)ひどすぎて笑えないから自分を押さえるのに必死。
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