長編U
- ナノ -

あとがき兼補足


本当にまぁ今回も随分な長さになりました。どうも蒼です〜。
いやいやようやく第一部完結することができました。ありがとうございます!
何かねー、最後の話だからこう、なんかこう、格好いいタイトルでバシッと決めたいな。とかって思ったんですけど、やっぱり当初の予定通り【円】にしました。
これはもうね、読み方は何でもいいです。通常通り【えん】でもいいですし、ちょっと無理やり感半端ないですけど【まる】とか【すべて】とか、とにかく物事がまぁるく納まる感じで。(笑)

この第十章ではね、そりゃあもう色々詰め込ませていただいたんですが……本当……相変わらずラストが以上に長く、全体的に詰め込みまくってるという。
学生時代どうやって夏休みの課題を片付けたかハッキリ分かる感じですね。(笑)
申し訳ない。
とまぁ私が課題を最後の方で片付けるタイプだということはさておきに、今回もね、このお話の補足をさせて頂こうかなーと思います。
色々『ん?』ってなる部分もあったでしょうし。

何から行こうかな……。

えぇと、ちょっと順番滅茶苦茶になっちゃうんですけど、まずは守鶴と我愛羅くんのことです。
今回はね原作がベースではあるんですけど、もう完全なIFでもあるので、都合よく改変させていただいた部分があります。

まずは守鶴の性格についですが、なんかまぁ…随分丸いと言いますか、そんなにファンキーじゃないといいますか……。あれ? 守鶴ってこんなんだっけ? と思われたお方も多いんじゃないかと思います。その点についてはね、私も色々悩んだんですが、最終的に不器用ながらも我愛羅くんに喝を入れるタイプ。にさせて頂きました。
どういうことかと言いますと、まぁそのまんまなんですが、腹を決めたと言いつつやっぱり昔の癖が抜けず悩んだり考え込んだりする我愛羅くんに、いい加減にしろや! っていうのが守鶴さんの役目でした。分かりやすいですねー。
やっぱりね、人間の思考パターンって変えようと思ってもなかなか難しいと思うんですよね。
なので『サクラを助けるんだ!』『人を信じるんだ!』と思っても、どこか疑心的な考えが抜けなかったり、迷ったり躓いたりっていうのはあると思うんですよ。で、その度にぐっ、と止まっちゃう我愛羅くんに守鶴さんが苛々して、お前腹決めたんならうじうじすんなや!と喝を入れ、尚且つ何にも知らなかった我愛羅くんにあれこれヒントを出していくと言う。
ぶっちゃけねぇ、加瑠羅さんの愛と守鶴の絶対防御をどう描こうか悩んでたんですよ。でもねぇ、加瑠羅さんの愛滅茶苦茶強いので、我愛羅くんを守る砂は守鶴の干渉を受けないという設定にさせて頂きました。

で、守鶴と我愛羅くんとのチャクラバランスなんですけど、確か原作ではせめぎ合い、喰いあってるっていう話でしたよね、原作って。
でもこのお話の中では我愛羅くん昔守鶴とママゴトしてたので、守鶴のチャクラが多く流れていてももう分からない、っていう裏設定がありまして。
そんなんでいいの? っていう感じではあるんですけど、まぁそこはなんちゃってファンタジーということで大目に見てください。m(_ _)m
なので守鶴のチャクラを使って今まで戦争に参加してきたわけですから、我愛羅くん自身のチャクラは守鶴に喰われてたというわけで、なので深層心理の意識の中で戦ってる時砂が上手く動かないと。
今まで自分が使ってきたのは自分自身のチャクラより守鶴の方が多いという設定なので(割合的に7:3位かな?)生命維持以外で自身のチャクラを使うのがまだ上手くいかない。っていう感じでした。

そんで守鶴とのバトルなんですが、これはアレです。ナルトが九喇嘛と綱引きしてたあの話の類似です。
守鶴の場合も綱引きすんの? よくわかんねぇな……。でも守鶴の性格考えたら綱引きなんかつまんねぇ! 俺に勝ったら認めてやるよ! みたいなこと言いそうだな。と思いあんな感じに。
実際我愛羅くんどうやって戦ったん? って感じですけども、申し訳ないですけど自己補完してくださると助かります。
他にも疑問点がありましたらおっしゃってくださいね。


さて次に、医者の娘さんと女医さんについてです。
娘さんの話の中で女医さんのこと、つまりお姉さんのことなんて何も書いてなかったじゃない。
とおっしゃられる方もね、いらっしゃるんじゃないかと思うんですが、お姉さんの存在を書くかどうかは結構当時から悩んでました。
ただお姉さんの存在を我愛羅くんに伝えるとね、もしかしたらお姉さんの命も危ないんじゃないかって、妹さんなら思うだろうしなぁと思い……。
実際自分が娘さんの立場だったら、我愛羅くんが何のために自分たちの元に来たのかを考えた時、お姉さんのこと話すかな? って思ったらやっぱり話さない気がしてですね。
それに自分も死ぬんだろうなって分かっていたから、女医である姉を巻き込むわけにはいかないという考えも抱くだろうし。
でもそれを第四章で書いちゃうと明らかに伏線バリバリやな! って感じなっちゃうしで、これはもうカットしよう! と思い四章ではカットさせて頂いておりました。

そんでまぁ、女医さんは後々出す気満々だったんで、最後にちゃんと出すことが出来てよかったです。
この章での女医さんの役目はあくまで患者、大名の治療とサクラちゃんにラピスラズリがどういった宝石であるか、そして我愛羅くんがこの石を持って帰った日何が起きていたか、それを伝える役目でした。
ね、そんでこの女医さんの所で我愛羅くんは治療を受けてたわけですけど、その時我愛羅くんどんな感じだったの? というのは第二部で書かけたらいいなぁ。なんて思います。
一応設定では娘さんと女医さん結構似てるということになっています。はい。


あとクーデターのことなんですけど、初めは普通に戦争させる気でいました。
でもそうなると十部だけじゃ話が終わらなくなりそうだし、戦闘描写もずっと続きそうだったんでシナリオを変えよう! という考えに至り。

あとは思った以上にサソリさんが動いてくれたことが驚きであると。(笑)
一応夜叉丸さんと友人だった設定なので、ひねくれつつも『大人』としてちゃんと動いてるサソリさんが書けて意外と面白かったです。
ただまぁ旦那はね、やっぱりカオスなぐらいが一番読んでて楽しいんじゃないでしょうか。(笑)
そんなわけで第二部では第一部とは違う酷い方の『大人』として書いて行こうと思っております。もう一部の『大人』なサソリさんは多分出てこないんじゃないかな。(笑)

あ、そうそう。火の国と風の国の軍事システムはもう完全捏造です。勝手な想像ですので、あまり突っ込まないでいただくと助かります。

あとでっかい爆発音がしてサクラちゃんが救護班から出ていくシーンですが、あれは我愛羅くんが多くの大砲を暴発させた音ですので、別に地雷が爆発したとかそんなんじゃないです。
次のページで補足しようか迷ったんですけど、我愛羅くん側のシーンを書くのでそれ入れたら不自然になるというか、また長くなっちゃうのでカットしました。
なのでこちらで補足させて頂きますね。


あとは羅砂さんがね、我愛羅くんのことを『兵器』として見てないよ。とは言ってたんですが、お前散々前の話で『兵器に戻す』っていう選択してたやん!
って話なんですけど『守鶴の力を使う』我愛羅くんを客観的に見たら『兵器』なんですが、羅砂さん視点でまっすぐ見たら、『守鶴の力を使っているだけの我が子』っていう歪な形なんです。
なので里の皆からは『兵器』扱いされてても羅砂さん自身から見れば『我が子』でしかないんです。
まぁ不器用すぎて真意が全然伝わってないっていう設定もあるので、それを踏まえての今まででした。
羅砂さん不器用に書くの滅茶苦茶楽しかったです。(笑)もうあの親子そっくりですわ。
でも原作と違って生きている設定で書かせて頂いたので、砂の三姉弟だけで生きるわけじゃないっていうのもまた新鮮でいいかなーとも思っております。

あとはサスケがやたらとクールじゃないのは仕様です。(笑)
うちはが存命であることとお兄さんが傍にいること。なので復讐者として生きてないサスケを年相応にしたかったと言いますか、結構ナルトと漫才みたいなことやっててもいいんじゃないかなと思いまして。
クールなサスケがお好きな方がいらっしゃったら本当に申し訳ないんですけど……。あとやたらサクラちゃんに過保護なのも仕様です。(笑)
ある意味ではナルト以上に過保護かもしれない……。そんなママスケです。(違う)

ナルトもナルトでね、初めは我愛羅くんに対して色々思ってたんじゃないの?
っていう話なんですけど、ミナトさんの説得と自来也様と木の葉丸たちの話を聞いて何だ、アイツ悪い奴じゃないんだ。って思い直すといいますか。
そうなるとナルトは恨みっこなしだぜ! みたいな性格してるので、我愛羅くんに友達な! とか言えるんじゃないかなぁ、と。
戦争終わってますし、ミナトさんが何のために砂隠に行くのかっていうのも知ってるわけですからね。自分から問題を起こそうとは思わないんじゃないでしょうか。
というわけで、ああいう終わり方になりました。

やー、あとは自分の中で補足入れるところないとは思うんですけども、もしね、疑問に思われる点とかそういうのがあればお気軽にお申し出ください。

というわけでここからは完全なるあとがきになりますので、バックして頂いても結構です〜。


はい。ってなわけで、ようやく第一部【鋼の心】完結させることができました。いやー長かった!
第一章UPしたのが2014年の9月ですから、指折り数えて半年以上、9ヵ月間もかかりました。何やねんコレwww(更に言えば2021年に突然加筆修正するという奇行を犯すというね)
まぁその間にね、フリリク書いてたり友人とごたごたして更新停滞してたりしましたけども……そう思うと不思議な感じです。

んでまぁこのお話を何で書こうかなーと思ったかと言いますと、とにかくまだ幼い我愛羅くんとサクラちゃんを書きたかったな、と。
長編【君と繋ぐ未来の話】では大人な二人の話でしたので、あんまり自分が自分が! っていう感じじゃなかったんですよ。
どちらかというとあなたはどう思ってるの? 私はどうしたいの? と心の奥底で悩む話だったので、この話では心の奥底で悩みつつも、自分が可哀想だとか、自分は助かりたいだとか、そういう自己欺瞞的なね、部分を多く入れてます。
それは偏にいうと幼さからくるもので、結局のところ自分しか見えてないと。まずそんな所からスタートする二人が書きたくて、こんな話を書き始めました。

でも忍の世界って過酷じゃないですか。だからどんな子供でも大人っぽい思考になるはずなんですが、そこのふり幅を広げるために背景設定を戦時中にしたわけです。
大人にならなきゃ、っていう気持ちと、自分たちはまだ子供なのに。っていう気持ち。本人は大人ぶっていても結局考えは子供なんですよ。
そういう不安定さとか、危うさと言いますか、甘さともいいますかね。アンバランスさを書くのが目標でした。
だからサクラちゃんも我愛羅くんも泣いて怒って笑って悩んで……沢山辛いこともあったけど、それを乗り越えていくんだよ、っていう話です。

個人的にはね、この後書き始める気でいる第二部で、第一部で回収しなかった様々なフラグを回収していくつもりでいます。
サクラちゃんとチヨ様の確執も第二部で解決させたい。あと第十章で登場しなかった綱手様やメブキさんの所も色々書きたいです。別に忘れたわけじゃないです。

そしてそして、第二部は! やっとこさ、やっとこさ二人をそーいう関係に持って行こうと。
今までは無意識にお互いを求めあってる、心の支えにして傷の舐めあいをしてる二人を書いてきたわけですが、今度からそういうのじゃなくて、ちょっと成長した子供たちが『男と女』について学ぶというか考えるというか。そういう感じの話をですね、書いて行けたらなーと思います。

しかし設定が設定ですので、やっぱりまだ二人は子供だと。そういうところもチョイチョイ出していけたらなと思います。
まぁそのためのサソリさんであり羅砂さんであり、ミナトさんでありクシナさんなわけですが……。

とにかくね、随分と長い補足とあとがきになっちゃいましたが、この長編Uを最後まで読んでくださった皆様に本当に、心からお礼を申し上げたいと思います。
長い間お付き合いくださりありがとうございました!そしてまた、第二部もよろしくお願いいたします。m(_ _)m

ではでは、また第二部にて〜(・∀・)ノシ



【2021.4追記】

第二部の展開は当初予定していたものと変更されている点が多々あります。というか私自身が忘れていることもあるので上記とは違う話が出来上がる可能性大ですが、大目に見ていただけたら助かります。

それではでは。m(_ _)m